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1995 年度 実績報告書

哺乳動物のアミロイドβ前駆タンパク(APP)の比較 解析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07456144
研究種目

一般研究(B)

研究機関宮崎大学

研究代表者

立山 晉  宮崎大学, 農学部, 教授 (90041003)

研究分担者 内田 和幸  宮崎大学, 農学部, 助手 (10223554)
キーワード動物 / βタンパク / アミロイドβ前駆タンパク / 老人斑 / 脳血管アミロイド症
研究概要

平成7年度は,多くの動物種について材料収集と病理組織検索が予定に従い行われた.特に病理学的検索により,これまでβアミロイド症の発生が知られていなかったネコや偶蹄類のラクダの脳にも加齢により老人斑や脳血管アミロイド症等のβアミロイド症が発生することを初めて明らかにした.さらにクマではこれまで調べられた種ではシロクマにしかβアミロイド症の発生は知られていなかったが,アメリカクロクマにおいても重得なβアミロイド症が発生し,加えて重度のポリグルコサン小体沈着や淡蒼球の石灰沈着など,ヒトの脳で見られる様々な加齢性病変が形成されることを明らかにした.これらの知見についてはすでに海外の学術雑誌に公表している.これらの検索結果より,βアミロイド症の病態は動物種によりかなり異なっていることが明らかになり,この相違には何らかの要因(APPの構造的異差やβタンパク合成過程など)が関与するものと考えられる.以上のように平成7年度は,病理組織材料の収集について当初の計画以上に成果が挙げられたと考える.しかしながら収集材料の多くが,ホルマリン液で固定した材料であったり,比較的死後時間の経過したものなど,平成8年度以降の生化学的検索や分子生物学的検索に適しないものが多かった.現状としては,ウシ,ブタ,ネコ,イヌ,ネコ,一般齧歯類の新鮮組織の入手については事足りているが,平成7年度の検索結果を考えると,より多種の動物種(クマ,ラクダなど)についても新鮮材料を入手する方策を採っていく必要性がある.従って,平成8年度は,当初の実験計画に加え,引き続き材料採取を関係各機関の協力を得て行う予定とした

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Uchida,K.(他6名): "Senile plagues and Other Senile changes in an American black bear." Vet.Pathol.32. 412-414 (1995)

  • [文献書誌] Nakamura,S.(他5名): "Senile plagues in a very ages cat" Acta Neuropathol.(印刷中). (1996)

  • [文献書誌] Nakamura,S.(他5名): "Senile plagues in an aged two humped (Bactrian) Camel (Camelus bactrinus)" Acta Neuropathol. 90. 415-418 (1995)

  • [文献書誌] Yoshino,T.(他5名): "A Retrospective study on Canine senile plagues and cerebral amyloid angiopathy" Vet.Pathol. 33(印刷中). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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