研究課題/領域番号 |
07456145
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
荒川 皓 大阪府立大学, 農学部, 教授 (50128758)
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研究分担者 |
笹井 和美 大阪府立大学, 農学部, 助手 (70211935)
深田 恒夫 大阪府立大学, 農学部, 講師 (80081595)
馬場 栄一郎 大阪府立大学, 農学部, 助教授 (70081594)
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キーワード | Eimeria / 鶏モノクローナル抗体 / 糖残基 / 感染防御 / D-galactose / コ-ノイド |
研究概要 |
本研究では棲み分けが比較的はっきりしている鶏コクシジウムの一群を用いてとくに寄生部位特異性の機構を解明することを目的とする。 現在までに、世界各国の研究者が鶏コクシジウムに対するワクチンの開発に取り組んでいるが、いまだに感染を防御できるようなものはない。また、開発には、マウスのモノクローナル抗体を用いた方法が用いられているが、終宿主である鶏と抗体産生のために免疫されるマウスでは認識する抗原が異なり、ワクチンに使用できるような感染防御抗原は現在のところ作成されていない。 本研究では、鶏モノクローナル抗体系を用いて、アイメリア原虫の宿主細胞侵入機構の解明おぼび感染防御のための原虫抗原の解析および、鶏腎細胞培養系を用いて、アイメリア原虫の宿主細胞侵入に及ぼす糖残基の役割について解析する。 前年度までの研究より、鶏コクシジウムの一種で世界各国での発生の認められているEimeriaacervulinaのスポロゾイトのコ-ノイドに対する鶏モノクローナル抗体の作成に成功し、コ-ノイドがアイメリア原虫の宿主侵入に及ぼす影響について、コ-ノイド抗体を用いた宿主細胞侵入阻止試験を行った。その結果、コ-ノイド抗体は原虫の宿主への侵入を抑制することが判明した。また、他の鶏のアイメリア種における共通抗原性について解析を行ったところ、6種のすべてに共通抗原性を有することが判明した。また、培養細胞系を用いたアイメリア原虫の侵入における糖残基の役割について解析を行い、D-galactoseがアイメリア原虫のスポロゾイトの宿主細胞侵入に重要な役割を演じていることが判明した。
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