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1995 年度 実績報告書

網膜色素上皮細胞の機能分化と形態

研究課題

研究課題/領域番号 07457003
研究種目

一般研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

廣澤 一成  東京大学, 医科学研究所, 教授 (30009980)

研究分担者 相良 洋  東京大学, 医科学研究所, 助手 (50145041)
キーワード網膜色素上皮 / 単クローン抗体 / 視細胞外節部 / 内網状層 / ミュラー細胞 / IRBP / immunogloblin super-family
研究概要

ニワトリ及びウシ網膜色素上皮(RPE)細胞を抗原としてマウスを免疫し、下記12種の単クローン抗体を作成した。
1.ニワトリRPE細胞を抗原として得られたもの。(1),(2)S5D8,SH8:RPE細胞内の小胞体膜上に局在する、分子量約63kDの抗原タンパクを認識する。この抗原タンパクはRPE細胞にのみ存在し、かつ、多くの他種の動物RPE細胞にも存在する。(3)S3D10:RPE細胞頂部及び視細胞外節部に存在する抗原分子を認識する。(4)S5F4:神経網膜内の内網状層に特異的反応を示す。
2.ウシRPE細胞を抗原として得られたもの。(1)1G11:網膜下腔に存在する分子量140から150kDの分子と強く反応する。(2),(3)4A11,2P11:RPE細胞内の分子量約65kDの分子を認識する。その反応性より、上記S5D8、S5H8と同じ分子を認識すると思われる。(4),(5)2E7,6G2:RPE細胞表面膜及び神経網膜中のミュラー細胞表面膜上に存在する。分子量約41kDの分子を認識する。(6),(7)25F5,33A11:RPE細胞表面のみに特異的反応を示す。(8)27D1:RPE細胞基底部及びミュラー細胞終足部と強く反応する。これらの単クローン抗体をプローブとしてウシRPE及び神経網膜より作成したcDNAライブラリーをスクリーニングし、抗原分子のアミノ酸配列を指定した結果、1G11(2-(1))の認識抗原分子は、すでに知られている。Interphotoreceptor retinoid-binding protein(IRBP)と同一であった。また、2E7(2-(4))の認識抗原はimmunogloblin super-familyに属する分子であり、ニワトリ、マウス、ラット等で血液・脳関門を形成する内皮細胞の表面に存在することが知られている。HT7、Basigin等のウシにおける相同分子であると思われた。他の単クローン抗体についても、同様の分子遺伝学的解析が進行中である。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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