研究課題/領域番号 |
07457009
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
多久和 陽 東京大学, 医学部, 客員助教授 (60171592)
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研究分担者 |
浜田 恭子 東京大学, 医学部(医), 寄付講座教員 (20262024)
多久和 典子 東京大学, 医学部(医), 助手 (70150290)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | 血管 / 血管平滑筋 / 伸展 / 機械力 / 副甲状腺ホルモン関連ペプチド / 遺伝子発現 / P_2受容体 / ATP |
研究概要 |
1.機械刺激がどのような機序により血管平滑筋における副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)の産生を増加させるのかを解析し、以下の知見を得た。1)機械的伸展は、MAPキナーゼ(MAPK)ファミリーに属するJunN末端キナーゼ(JNK)を強く活性化した。2)JNKの活性化には伸展活性化陽イオンチャネル(SAC)、Cキナーゼのいずれも関与しなかった。3)JNKの活性化はc-jin遺伝子の発現をひきおこした。4)JNK活性化には低分子量G蛋白質Racが関与した。5)機械的伸展は血管平滑筋からのATP放出をひきおこし、ATPによる血管平滑筋P_2プリン体受容体の活性化がJNKの活性化に関与した。6)JNKを活性化するアニソマイシンはPTHrPmRNAを増加させた。以上の結果から、伸展は血管平滑筋からのATP放出をひきおこし、放出されたATPはP_2受容体を介してJNKを活性化し、PTHrPmRNAレベルの増加に関与すると考えられる。 2.ラットより私共がクローニングした新しいP_2プリン体受容体(P_<2Y6>)の情報伝達機構を解析した。1)この受容体を発現させた細胞でUDPが最も強い活性をもってホスホリパーゼCを活性化した。2)UDPはMAPK、JNKの両キナーゼを活性化した。MAPK、JNKいずれの活性化にもチロシンキナーゼに依存した。また、MARKの活性化はJNKとは異なりCキナーゼに強く依存した。
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