• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1997 年度 実績報告書

高血圧症の原因遺伝子の探索と病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07457039
研究機関大阪大学

研究代表者

岡本 光弘  大阪大学, 医学部, 教授 (90028613)

キーワードチトクロムP450(11β) / 副腎皮質 / 球状層細胞 / ノッチ・デルタ / 細胞分化 / 高血圧症
研究概要

(1)ダール・食塩抵抗性ラットのCYP11B1は野生型酵素よりもステロイドの18位水酸化活性が低く、その結果血清中の18(OH)DOCのレベルが低くなりそのことが高血圧の発症を抑制するのに何らかの役割を果たしていると考えられる。変異酵素に見いだされた5個のアミノ酸置換の中どの変異が酵素活性の発現に最も大きな影響を与えるかを、大腸菌を用いた発現系を利用して検討した。その結果、V381L置換とI384L置換が酵素の18位水酸化活性を抑制する事が分かった。人の高血圧患者のCYP11B1のラットの酵素に相当する位置にアミノ酸置換がないかを検討することが今後の課題である。
(2)ラットの副腎皮質球状層細胞に特異的に発現している遺伝子ZOGのゲノムクローニングを行い、得られたDNA断片のプロモーター領域の解析を行った。その結果、転写開始位置の約300塩基上流にエンハンサー領域が存在することを明らかにした。今後ZOG遺伝子の発現を制御する細胞情報伝達系を明らかにすることを計画している。
以上の結果は第69回(1996年)および第70回(1997年)日本生化学会大会において発表し、さらに現在論文を作成中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Okamato,M., et al: "ZOG(zona glomerulosa specific factor):Cloning and function." Steroids. 62. 73-76 (1997)

  • [文献書誌] Takemori,H., et al: "Polyadenylation-mediated translational regulation of maternal p450(11beta)mRNA in frog oocytes." Eur.J.Biochem.250. 197-204 (1997)

  • [文献書誌] Tojo,H., et al: "Purification and characterization of a catalytic domain of rat intestinal phospholipase B/lipase associated with brush border membranes." J.Biol.Chem.273. 2214-2221 (1998)

  • [文献書誌] Takemori,H., et al: "Identification of functional domains of rat intestinal phospholipase B/lipase.Its cDNA cloning,expression,and tissue distribution." J.Biol.Chem.273. 2222-2231 (1998)

URL: 

公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi