研究課題/領域番号 |
07457047
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
渡辺 照男 筑波大学, 基礎医学系, 教授 (40037396)
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研究分担者 |
下釜 達朗 筑波大学, 基礎医学系, 助教授 (50170999)
范 江霖 筑波大学, 基礎医学系, 講師 (60272192)
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キーワード | 動脈硬化 / Tリンパ球 / マクロファージ / 高脂血症 / 泡沫細胞 / 接着分子 / エンドセリン / 酸化LDL |
研究概要 |
(1)Tリンパ球が先天的に欠如したヌードラットに高脂血症を負荷して大動脈病変の初期発生について検討し、T細胞の欠如によりマクロファージの泡沫細胞化が促進されることを明らかにした。 (2)ヒトの大動脈内膜に、免疫系における特殊化した抗原提示細胞である皮膚のLangerhans細胞と同様の超微形態を示す細胞(Vascular dendritic cell ; VDC)が存在することを明らかにした。VDCはCD1a,S-100に陽性で、細胞内にtubulovesicular systemがよく発達しており、Langerhans細胞に特有とされるBirbeck顆粒を有し、本顆粒物質に特異的とされるLag抗体に陽性である。VDCは硬化巣に集簇したT細胞やマクロファージと細胞突起により密に接触し、抗原提示細胞として機能している可能性が示唆される。 (3)ラットモデルを使用し、高コレステロール血症下に発生する大動脈病変におけるICAM-1/LFA-1経路の役割について、特異的な単クローン抗体投与による阻止実験を行うことにより検討を加え、少なくともラットモデルにおいて、これらの接着分子が初期の動脈硬化病変の形成に不可欠な"atheroELAM"として機能していることを明らかにした。 (4)3次元立体培養装置を用いて内皮細胞機能に及ぼす低比重リボ蛋白LDLの影響をエンドセリン分泌を指標に検討したところ、酸化並びに新鮮LDLの存在によりエンドセリン分泌が同一方向には促進的に、反対方向には抑制的に作用することより、内皮細胞機能には分泌極性があることが判明した。
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