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1995 年度 実績報告書

線虫感染によるレフラ-症候群の病態発生機序に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07457067
研究種目

一般研究(B)

研究機関京都府立医科大学

研究代表者

有薗 直樹  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (10079725)

研究分担者 手越 達也  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (40254370)
内川 隆一  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (80145466)
松田 信治  京都府立医科大学, 医学部, 助手 (70199800)
山田 稔  京都府立医科大学, 医学部, 講師 (70106392)
キーワードNippostrongylus brasiliensis / 肺 / ヒスタミン / ロイコトリエン / マスト細胞 / マスト細胞欠損ラット / IgE抗体 / I型過敏症
研究概要

Nippostrongylus brasiliensis(Nb)感染ラットにおけるレフラ-様症候群の病態発生におけるI型過敏症の関与を明らかにする事を目的として、本年度は以下の研究を行った.
1.マスト細胞欠損Ws/Wsラットと+/+ラットにおける血中IgE抗体の推移ならびに肺門リンパ節におけるsurface IgE positive(sIgE^+)細胞の推移.血中総IgE量は、Ws/Ws及び+/+ラット共に、初感染14日及び再感染7日目にピークを示した.その増加は、+/+がWs/Wsラットに較べて、やや高値を示した.肺門リンパ節細胞中のslgE^+細胞をFACSにて調べたところ、いずれのラットも、感染に伴って著しく増加した.
2.Ws/Wsおよび+/+ラットのNb感染肺に対する抗原刺激によるヒスタミンおよびleukotrien(LT)C4の遊離作用.Ws/Ws及び+/+の肺を摘出細切し、Nb由来ES抗原とともに、in vitroで37℃20分間incubationし、ヒスタミン及びLTC4の遊離を測定した.その結果、感染2及び4週後の+/+ラット肺組織において、有意に、高度のヒスタミン及びLTC4の遊離を認めた.一方、Ws/Wsラット肺においては、感染0,2,4週のいずれにおいても、これらメディエーターの遊離は生じなかった.なお、同時にTNFの測定を試みたが、検出限界以下であった.
以上の結果から、Ws/Ws及び+/+ラットでは、Nb感染後、共に肺門リンパ節においてIgE抗体産生が生じることが推測されるとともに、マスト細胞が正常に存在する+/+ラットでは、抗原刺激とともに肺マスト細胞由来のメディエーターの遊離が生じることが明かになり、再感染における肺病変形成には、I型過敏症が強く関与することが示唆された.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 山田 稔: "Nippostiongylus brasiliensis(Nb)感染ラット肺に見られる粘膜型マスト細胞の増殖と活性化" 寄生虫学雑誌. (発表予定). (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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