研究課題/領域番号 |
07457068
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
寄生虫学(含医用動物学)
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
青木 孝 順天堂大学, 医学部, 教授 (20053283)
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研究分担者 |
奈良 武司 順天堂大学, 医学部, 助手 (40276473)
下河原 理江子 順天堂大学, 医学部, 助手 (50146776)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1996
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キーワード | トリパノソーマ / ピリミジン合成 / カルバモイルーリン酸合成酵素 / アスパラギン酸カルバモイルトランスフェラーゼ / スプライス リーダー(SL) / 単一コピー遺伝子 / パルスフィールド・ゲル電気泳動 / 遺伝子マッピング |
研究概要 |
本研究の初年度(平成7年度)において、CPSIIおよびACT遺伝子のそれぞれに特異的なプローブを用い、本原虫ゲノムDNAを各種制限酵素で消化しSouthern hydrydizationを行ったところ、両遺伝子はsingle copyとして存在することが示唆された。また、pulsed field gel electrophoresis(PFGE)により染色体DNAを分離し、それぞれ特異的なプローブによりSouthern分析を行った結果、両遺伝子は同一染色体DNA(1.0Mbおよび0.8Mb)に存在することが判った。平成8年度はこれらの結果をさらに詳細に分析した。本原虫ゲノムDNAを制限酵素で部分消化し、ゲル電気泳動・一定サイズのDNA分取・ミニライブラリー作成、あるいは巨大DNAクローニングベクターの利用などにより両遺伝子を含むDNA断片のクローニングを試みた。その結果として、CPSIIおよびACT遺伝子特異的プローブを用いてゲノムDNAライブラリーをスクリーニングし、両者の陽性クローン間にオーバーラップする塩基配列を検索することにより、CPSII遺伝子の約10Kb下流にACT遺伝子が存在することが判明した。すなわち、両遺伝子は約10kb離れてリンクしており、1.0Mbおよび0.8Mbの染色体DNA上に1セットづつ存在し、それぞれの遺伝子セットは制限酵素サイトが若干異なる可能性が示唆された。さらに、本原虫CPSIIのN端側glutaminase domainを大腸菌で発現させ、活性を測定するとともにacivicinによる阻害の程度を解析し、将来の薬剤スクリーニング系への応用の可能性を検討した。
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