研究課題/領域番号 |
07457072
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
寺脇 良郎 信州大学, 医学部, 教授 (10014333)
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研究分担者 |
田渕 晃 信州大学, 農学部, 助手 (50236725)
大西 真 信州大学, 医学部, 助手 (10233214)
林 哲也 信州大学, 医学部, 助教授 (10173014)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | プラスミド Rts1 / ファージ P1 / 複製開始蛋白質 / 機能的ドメイン / DNA結合能 / 複製開始能 / ハイブリッド蛋白質 |
研究概要 |
プラスミドRts1の複製開始蛋白質RepA(288アミノ酸残基)と大腸菌ファージP1の複製開始蛋白質RepA(286AA)は、それぞれの複製開始領域oriに結合することによりDNA複製を開始させる。本研究において、RepA(Rts1,P1)とori(Rts1,P1)のin vitro、in vivoの相互作用を解析することにより、次のような実験成果が得られた。 1、P1 RepAはRts1 oriに対しRts1 RepA同様強く結合した(in vitro)。 2、更にP1 RepAはin vivoの系でRts1 oriからの複製を開始させ得た(oriの活性化)が、その効率は極めて低かった。 3、一方、Rts1 RepAはP1 oriに対し、in vitro結合能もin vivo活性化能も全く示さなかった。 (2)の知見を基に、P1 RepAの一部をRts1 RepAの対応する領域と置換し、Rts1 ori活性化の効率が増加する領域を同定することを試みた。その結果、次のことが明らかになった。 4、Rts1 RepAの中央部(145-176AA)をP1 RepAに置換挿入したところRts1 oriを強く活性化した。 5、P1 RepAの同領域は、P1 oriを活性化するために必須の領域であることが確認された。 6、以上より、Rts1 RepAとP1 RepA分子上には、それぞれのoriを特異的に活性化するドメイン(145-176AA)があること、そしてその領域はin vitro ori結合に関与するドメイン(113-144AA)に隣接はしているが、明らかにそれとは区別できる領域であることを明らかにした。
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