研究課題/領域番号 |
07457084
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
湊 長博 京都大学, 医学研究科, 教授 (40137716)
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研究分担者 |
岩井 一宏 京都大学, 医学研究科, 助手 (60252459)
服部 雅一 京都大学, 医学研究科, 助手 (40211479)
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キーワード | リンパ球 / 細胞周期 / 低分子G蛋白 / G蛋白活性化蛋白 / がん遺伝子 / がん抑制遺伝子 / シグナル伝達 / サイトカイン |
研究概要 |
正常の静止期リンパ球が細胞増殖周期へ進入するのに伴って新たに転写誘導される遺伝子Spa-1を単離しその構造と機能解析を前年度にひきつづき進めた。Spa-1遺伝子は、Rasファミリーの低分子G蛋白Rap1にたいするGTPase活性化を担うGAPドメイン、ロイシンジッパーを含むコイル構造、PEST配列等からなる130kDaの分子(p130)をコードし、生体内では主にリンパ系組織に強く発現されている。p130はmRNAとは逆に、静止期(G0)細胞で多く発現されるが細胞増殖周期への進入に伴って急速に分解されてその発現は抑制される。C-末を欠くSpa-1遺伝子の導入によって同蛋白を過剰発現させると細胞周期の進行に破綻をきたすことから、Spa-1遺伝子産物は細胞周期への進入と離脱の抑制に重要な働きをしていることが強く示唆された。ゲノム解析から、ヒトSpa-1遺伝子は第13染色体長腕(11q13.3)にマップされ、BCL1転座部位をはさんで白血病性癌遺伝子の一つであるサイクリンD1遺伝子の極めて近傍に存在することが示され、ヒト細胞癌化との関連が注目された。
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