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1996 年度 実績報告書

免疫系におけるFas抗原のin vivoでの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 07457086
研究機関京都大学

研究代表者

米原 伸  京都大学, ウイルス研究所, 教授 (00124503)

研究分担者 酒巻 和弘  京都大学, ウイルス研究所, 助手 (20271017)
キーワードFas抗原(Fas) / アポトーシス / トランスジェニックマウス / gldマウス / 自己免疫疾患 / リウマチ様関節炎 / 糸球体腎炎
研究概要

アポトーシス誘導シグナルを媒介する細胞表層レセプター分子であるFas抗原(Fas)の免疫系での機能をin vivoで解析することによって、Fasの免疫系における機能を明らかにし、自己免疫疾患の病因の解明とその治療につなげることを目的として、以下の研究を行った。(1)Fasリガンドの異常で全身性自己免疫疾患に陥るgldマウスに抗Fasモノクローナル抗体RK-8を腹腔内に一回投与した結果、抗DNA抗体の生産、リウマチ様関節炎や糸球体腎炎が劇的に治癒し、リンフォアデノパシーも治癒した。投与1年後においても、自己免疫疾患リンフォアデノパシーの再発は認められなかった。(2)T細胞特異的にFasを異常発現するTgをgldマウス・lprマウスと交配させることによって、T細胞だけにはFasを発現する1prマウスを作成した。このマウスを解析した結果、リンフォアデノパシーだけでなく、自己抗体の生産も認められなくなった。T細胞上でのFasの発現によって自己免疫疾患が治癒したことは、T細胞上の発現が自己免疫疾患発症の予防に重要であることを示している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshiko Nishimura: "In vivo analysis of Fas antigen-mediated apoptosis : effects of agonistic anti-mouse Fas mAb on thymus,spleen and liver" International Immunology. 9(2). 307-316 (1997)

  • [文献書誌] Kazuhiro Sakamaki: "Involvement of Fas antigen in ovarian follicular atresia and luteolysis" Molecular Reproduction and Development. (in press).

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公開日: 1999-03-08   更新日: 2016-04-21  

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