研究課題/領域番号 |
07457099
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
徳永 力雄 関西医科大学, 医学部, 教授 (40121959)
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研究分担者 |
圓藤 陽子 関西医科大学, 医学部, 講師 (50193438)
河野 比良夫 関西医科大学, 医学部, 講師 (30148522)
竹谷 茂 関西医科大学, 医学部, 助教授 (20121949)
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キーワード | RNR3 / DNA損傷 / DNA損傷応答遺伝子 / リボヌクレオチドレダクターゼ |
研究概要 |
平成8年度においては、申請者らはDNA損傷応答遺伝子であるリボヌクレオチドレダクターゼ遺伝子(RNR3)の誘導発現メカニズムについて検討した。RNR3のプロモーター遺伝子(720bp)をエキソヌクレアーゼIIIにより5′側から削除することによって得られた様々な大きさのフラグメントをシャトルベクターYEp353のlacZ遺伝子に結合してミュータントプラスミドを作製した。このプラスミドを酵母JE1003.1E株に導入し、1μM4-ニトロキノリンオキシド(4NQO)を4時間曝露して、RNR3遺伝子の発現に及ぼす5′側削除の影響をβ-ガラクトシダーゼ活性で測定した。β-ガラクトシダーゼ活性値の変化から、-221と-186の間に強力なupstream repressor sequence(URS)があると考えられた。そこでこのDNA損傷に応答する塩基配列(URS)に酵母の核蛋白が結合するか否かをゲルシフトアッセイしたところ、DNA損傷のないコントロールではDNA-蛋白結合物が検出されたが、4NQO曝露によりDNA損傷のおこっているものでは結合は消えており検出されなかった。この実験結果より、RNR3はURSが特異的な結合蛋白因子と相互作用することによって誘導調節されることが明らかになった。これらの結果については、Biochemical and Biophysical Research Communications(222:280-286,1996)に発表した。 現在次の段階として、高等真核細胞であるヒト細胞におけるDNA損傷応答遺伝子のgadd遺伝子について遺伝毒性評価に関する実験を実施中である。
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