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1997 年度 実績報告書

ぼけ・ねたきり老人の予知と予防に関する疫学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07457102
研究機関千葉大学

研究代表者

野尻 雅美  千葉大学, 看護学部, 教授 (70009520)

研究分担者 佐藤 有紀子  千葉大学, 看護学部, 助手 (00251190)
中野 正孝  千葉大学, 看護学部, 助教授 (00114306)
キーワードぼけ老人 / ねたきり老人 / 生命予後 / 生活予後 / コホート研究
研究概要

1.昭和60年コホートを後向きに作成した。10年後の生命・生活予後調査を平成7年は賀茂村にて、平成8年は西伊豆町にて実施した。この成績の概要は各々平成8年、9年に報告した。最終年の平成10年度はこれらの1町1村をまとめ大きなコホート、すなわち昭和60年西伊豆町賀茂村(NK)コホートを作成、これにより死亡数、ぼけ・ねたきり数も多くなりやや安定した結果を得たので報告する。
2.コホートの構成は30歳代から80歳代に亘り男779人、女1346人で計2125人である。生死の状況は生存1771人、死亡276人、不明78人である。
3.生命・生活調査の結果、生存者1752人の状況は、全く元気は600人(30.0%)、まあ元気985(49.3%)、病気がち108(5.3%)、寝たり起きたり28(1.4%)、寝たきり31(1.6%)であった。
4.死亡者の内訳は悪性新生物75人、脳血管疾患50人、心疾患48人、その他57人であった。
5.死亡直前の身体状況をみると、1年以上の寝たきり30人(14.6%)、1月以内の寝たきり57人(27.8%)、急死37人(18.0%)であった。
6.死亡直前の精神状況をみると、少しボケありが33人(14.1%)、おかしな行動は18人(7.7%)であった。
7.成人病による死亡と生存、各3大成人病による死亡と生存、ぼけ状態の有無などと高血圧などの検査20項目を性・大年齢階級別にクロス集計し関連を検討した。
8.成人病による死亡およびぼけの出現を目的変数とし、高血圧、脈圧、TCHO,HGB、GOT、GPT、心電図、眼底SH,SS、尿蛋白、尿糖,BMI、たばこ、酒、肉、魚、バタ-など、みそ汁、ご飯の杯数、身体の具合の20項目を説明変数とし重回帰分析(ステップワイズ法)を実施した。その結果、成人病の死亡に関連する要因としては高血圧、TCHO、ご飯の杯数であった。ぼけに関連する要因は脈圧、身体の具合、HGB、心電図であった。更なる検討と考察を予定している。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 野尻雅美 他: "静岡県K村における昭和60年健診コホートの10年後の生命・生活予後" 千大看紀要. 19. 111-115 (1997)

  • [文献書誌] 野尻雅美 他: "昭和60年健診コホートの10年後の生命・生活調査(1)静岡県N町における調査結果の概要" 日本公衛誌. 44(10). 667- (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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