研究課題/領域番号 |
07457105
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
上島 弘嗣 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (70144483)
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研究分担者 |
岡山 明 滋賀医科大学, 医学部, 助教授 (60169159)
喜多 義邦 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (80161462)
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キーワード | 寝たきり / コホート研究 / 自由行動下血圧 / 栄養調査 / 生活の質 / 登録 / 血圧 / 生活習慣 |
研究概要 |
平成3年から平成7年にかけて行った「寝たきり予防のためのコホート調査」の追跡開始時の検診および生活状況調査において収集された3,402名のベースライン集計を行い、報告書にまとめた。その結果、高血圧者の割合が高かった地区は脳卒中の既往者も高率であること、信楽町では半分以上の地区で国民の平均喫煙率を越えること、高脂血症者が多い地区では洋菓子やバタ-、肉類の摂取が多い欧米型の食生活パターンを示し肥満者の割合も高いこと等が明らかになった。これらの調査は地域特性を把握するためには必須であり、その結果は地域の保健活動にもフィードバックされ生かされている。また、平成8年および9年に住民検診時に悉皆性を高めるための追加調査を行い、2年間で439人の新たな資料を収集した。 同時に信楽町住民の脳卒中、急性心筋梗塞および骨折の医療機関における入院カルテを直接閲覧しての発症登録は継続して行っており、今後は寝たきりにつながる脳卒中や大腿骨頚部骨折の地域ベースでの発症率の把握や、検診成績および生活実態調査と発症の関連を解析する予定である。 平成7年から9年にかけて同町住民を対象に行った「24時間自由行動血圧と栄養摂取状況の調査」結果をさらに解析した。その結果、飲酒者の平均飲酒量は純エタノール換算で31ml/日であった。飲酒者の来所時随時血圧は平均で140/89mmHg、非飲酒者の来所時随時血圧は平均で135/82mmHgであり、降圧薬の内服、性、肥満度、年齢、運動量を補正しても飲酒者は非飲酒者より夜間血圧および24時間血圧が高いことが明らかになった。この知見は、高血圧症の予防および非内服療法としての節酒を啓蒙するうえで重要である。
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