研究課題/領域番号 |
07457109
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
廣田 良夫 九州大学, 医学部, 助教授 (20080624)
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研究分担者 |
三浦 裕正 九州大学, 医学部, 助手 (10239189)
徳永 章二 九州大学, 医学部, 助手 (50227584)
田中 恵太郎 九州大学, 医学部, 講師 (50217022)
清原 千香子 九州大学, 医学部, 講師 (00169963)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 骨密度 |
研究概要 |
福岡県S村において実施されたがん検診に併せて一般住民の骨粗鬆症検診を実施した。整形外科医、診療放射線技師からなるチームと、地元保健婦との合同で、診察、骨密度測定(DXA法、橈骨遠位1/3)、X線撮影(腰椎側面)、身体計測(身長、体重、体脂肪率)、ライフスタイル調査を行った。臨床検査成績は、がん検診時に行われたデータの提供を受けた。S村住民4,183人中、571人(男:136, 女 :435)が受診した。平均年齢は男:62.5歳(31.3-91.5)、女58.5歳(25.7-83.7)であった。 整形外科医2名によりX線を読影した。読影結果及び診察所見のコード化手法及び入力票を開発し、骨密度、身体計測結果、ライフスタイル、臨床検査成績を含めた全データをコーディングし、入力を終えた。 慈恵医大式骨粗鬆症分類に基づいて判定したところ、正常/境界/軽度-高度の分布は、男子96(72%)/26(20%)/11(8%)、女子166(39%)/166(39%)/97(23%)であった。各症度での骨密度(g/cm^2)は男子で0.738/0.667/0.599(p=0.000)であった。年齢補正した結果は0.736/0.670/0.608(p=0.000)であった。女子の骨密度は、観察値が0.618/0.532/0.449(p=0.000)、年齢補正値が0.585/0.543/0.486(p=0.000)であった。以上X線所見による骨粗鬆症の判定では、症度が上がる程骨密度が低値を示し、年齢補正しても結果に変化はなく、男女とも同様の傾向を示した。
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