研究課題/領域番号 |
07457149
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
小林 宏行 杏林大学, 医学部, 教授 (40086509)
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研究分担者 |
大垣 憲隆 杏林大学, 医学部, 助手
渡辺 秀裕 杏林大学, 医学部, 助手
河合 伸 杏林大学, 医学部, 講師 (70204667)
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キーワード | 細菌バイオフィルム / 抗アルギネート抗体 / 免疫複合体 / 生体細胞作用 |
研究概要 |
慢性気道感染症のうち、とくにびまん性汎細気管支炎で細菌biofilmが形成されている。これら細菌biofilmの基質になるのはアルギネートであり、以上を背景に以下のことが判明した。 1.アルギネートは好中球のLPSレセプターを阻害し、好中球と菌との干渉作用を強く抑制する。その原因は、多分アルギネートによる好中球膜のCa^<++>の移行阻害と考えられた。 びまん性汎細気管支炎例は血中免疫複合体量と病像との相関性が強く、これら免疫複合体の形成には細菌biofilm特有のアルギネートが関与していた。 biofilm形成がみられた慢性気道感染症(airway biofilm disease)の増悪には、抗アルギネート抗体を介した気道末梢部での抗原抗体反応および抗原過剰によるアルギネートを含有した免疫複合体による生体反応が強く関与していることが、臨床的ならびに実験的結果から得られた。
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