研究課題/領域番号 |
07457196
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
青木 幸昌 東京大学, 医学部・付属病院, 助教授 (40143474)
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研究分担者 |
水野 誠一郎 (株)浜松ホトニクス, 電子管技術部, 専任部員
小野木 雄三 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (90233593)
中川 恵一 東京大学, 医学部・附属病院, 講師 (80188896)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | 2次元検出器 / C-MOS / リアルタイム検出器 |
研究概要 |
MOS型リアルタイム医用検出装置画像読み出し速度の向上とノイズの低減を図る研究を行った。C-MOSチャージアンプには、各チャージアンプのアンプノイズを減らす目的でCollerated double sampling circuitを、各アンプ間のばらつきによる固定パターンノイズを減らす目的でOffset variance compensation circuitを設けた。露光後の素子の出力波形から、立ち上がり時間、立ち下がり時間はそれぞれ400nsec,600nsecであり、フレームレートとしては約15フレーム/秒となった。400μm厚のヨウ化セシウムシンチレータを3mm厚の光ファイバープレートを介して、フォトダイオードアレイ受光面にコーティングしてX線用2次元検出器を試作し、特性評価を行った。画像解像度は設計通り、2.5lp/mmの分解能を得た。ノイズレベルは約1.5mV rmsで、飽和電圧は1.8V、ダイナミックレンジは1200:1であった。積分時間・出力信号電圧特性では、積分時間が0.16秒以下で歪みがみられる以外ではほぼ直線性が認められた。照射線量・出力信号電圧特性では、約3桁の直線性が示された。管電圧60kV、管電流5mA、フレームレート2/秒での手指の画像はFCRと比較して遜色ない画質であった。金属性プロペラをチョッピングモータで回転させ、ディテクタを様々な状態で動作させて、動画に関する特性を評価した。15フレーム/秒以上の読み出し速度では、残像が観察された。単位検出器を組み合わせて大面積化を図る研究を行った。単位検出器を直接密着させる方法により試作装置を完成した。単位検出器の受光面をウェハの角に位置させるように回路設計に変更を加え、4つの検出器の受光面を密着させることで、10cm×10cmの受光面を作成した。デッドスペースに関しては、ソフトウェア的に処理することとした。受光面の後方に回路部分をまとめることで,無数の単位検出器を密着させることが可能となる。
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