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1995 年度 実績報告書

精神運動機能および依存形成に対するベンゾジアゼピン系薬物の効果

研究課題

研究課題/領域番号 07457214
研究種目

一般研究(B)

研究機関北里大学

研究代表者

三浦 貞則  北里大学, 医療衛生学部, 教授 (70050383)

研究分担者 杉山 健志  北里大学, 医学部, 助手 (80255306)
内海 光朝  北里大学, 医学部, 助手 (30193882)
石郷岡 純  北里大学, 医学部, 講師 (80142412)
キーワードラジオレセプターアッセイ / ベンゾジアゼピン / 抗不安薬 / 睡眠薬 / 記憶機能テスト / 眠気テスト
研究概要

1 パソコンを用いた記憶テストプログラムの開発
短期記憶機能のテストとしてSternberg's Memory Scanning Task(MS)を採用し、パソコンを用いて実施できるプログラムを開発した。被験者がビデオモニター画面に提示される課題(数字のセット)に対して"Yes"あるいは"No"のキイで応答する方法をとっており、プログラムには記憶課題の提示、被験者の反応(正答・誤答、反応時間など)の数量化、データの解析などが組み込まれている。操作も比較的簡単であり、短期記憶機能の検査にとって応用性の高いモデルになると思われる。
2 ラジオレセプターアッセイ法によるベンゾジアゼピン(BZ)血中濃度測定法の確立
交付申請書の研究実施計画に記載した測定法が確立し、ジアゼパム(DZ)、ロラゼパム(LZ)など数種のBZにつき詳細な体内動態のデータが得られている。
3 DZとLZの日中の眠気、精神運動機能、および記憶機能に及ぼす影響に関する研究
健常成人11名を対象に、DZ(10mg)とLZ(2mg)を、プラセボを対照に二重盲検・無作為化・クロスオーバー法で単回投与し、日中の眠気(MSLTおよびStanford Sleepiness Scale)、精神運動機能(Letter Cancellation Task)および記憶機能(Word Recall Test;WR,および MS)に対する影響を、薬物の血中濃度との関連で検討した。その結果、両薬剤とも睡眠潜時を短縮するが眠気の生理学的日内変動を抑制しないこと(MSLT)、両薬剤とも即時想起および遅延想起を障害すること(WR)、LZが短期記憶スキャンモデルの反応選択段階を遅延させる可能性があること(MS),LZがDZに比しこれらの中枢機能に対する作用がより強力であること、ただし、この作用の強弱と血中濃度との関連についてはなお慎重な検討が必要であること、などの成績が得られた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 内海 光朝: "塩酸ipsapironeとdiazepamのdaytaime sleepnessと短期記憶機能に及ぼす影響-Multiple Sleep Latency Test,Stanford Sleepiness ScaleおよびMemory Scanning Taskによる検討" 神経精神薬理. 17. 791-801 (1995)

  • [文献書誌] 石郷岡 純: "睡眠薬の薬理作用" 病態生理. 14. 894-900 (1995)

  • [文献書誌] 石郷岡 純: "薬剤性精神障害-その概念の変遷" 精神科治療学. 11. 111-119 (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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