• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1995 年度 実績報告書

アミリン(IAPP)の分泌機構と細胞内情報伝達系ならびに病態生理学的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07457226
研究種目

一般研究(B)

研究機関宮崎医科大学

研究代表者

松倉 茂  宮崎医科大学, 医学部, 教授 (70030939)

研究分担者 中里 雅光  宮崎医科大学, 医学部, 助手 (10180267)
キーワードIAPP / アミリン / 糖尿病 / 膵島アミロイド
研究概要

本研究を通じ、IAPPに関し以下の成果を明らかにした。
(1)ヒト,ラット,マウスの膵臓よりIAPPを単離・精製し、その全一次構造をペプチドレベルで初めて決定した。(2)ヒトおよびラットIAPPのそれぞれのN端部とC端部に対する特異的抗体を作製し、感度0.2fmol,中点2.5fmolで使用可能な高感度のRIAを開発し、その体内分布や正常者および各種病態下における血漿濃度を報告した。(3)IAPPの膵B細胞とD細胞ならびに幽門部G細胞における局在と他のホルモンとの共存を示した。(4)ヒト、ラット、マウスにおけるIAPPの分子型を同定し、ヒトと囓歯類ではIAPPのprocessingが異なることを示した。(5)IAPPはグルコース、グルカゴン、アルギニン刺激によりインスリンと共に分泌され、ソマトスタチンにより分泌が抑制された。ラット膵灌流実験でも同様の結果を確認した。これらの分泌反応は糖尿病前段階では遅延・高反応を、NIDDMでは遅延・低反応を示し、B細胞機能評価の有用なパラメーターになることも報告した。(6)免疫組織機化学的に正常者,NIDDM,IDDM患者の膵臓,消化管粘膜層およびインスリノーマ組織におけるIAPPの細胞内局在や膵島アミロイド沈着とB細胞分泌顆粒中のIAPPの関係について検討した。(7)Northern blot解析によりIAPPの遺伝子発現の有無を各組織で明らかにした。また糖尿病モデルラットにおけるIAPP mRNA量の変化も示した。さらにin vitroの系でIAPP投与によりcyclic AMPが増加することも確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] miyazato,m.,Nakazato,m.Shiomi,K.,Kangawa,K,matsuo,H,matsukura,S.: "Isolation and sequence determination of two novel N-terminal fragments of islet amyloid peptide in rat pancreas" Regul.Pept.49. 203-210 (1994)

  • [文献書誌] 宮里 幹也、中里雅光、松倉 茂: "糖尿病とアミロイド" BIO Clinica. 9. 36-40 (1994)

  • [文献書誌] 塩見一剛、中里雅光、松倉 茂、松尾壽之: "老化と生理活性ペプチド,Advances in Aging and Health Research" 長寿科学振興財団, 11 (1994)

URL: 

公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi