研究課題/領域番号 |
07457239
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
渡辺 毅 東京大学, 医学部(病), 助教授 (80158641)
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研究分担者 |
本田 善一郎 東京大学, 保健センター, 助手 (70238814)
関 常司 東京大学, 医学部(病), 医員 (30206619)
谷口 茂夫 東京大学, 医学部(病), 助手 (50188380)
中尾 彰秀 東京大学, 医学部(病), 助手 (10159056)
橋本 佳明 東京大学, 医学部(病), 講師 (40172879)
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キーワード | 血小板活性化因子(PAF) / プロスタグランジン / ネフロン / MRT-PCR / micro-perfusion / mRNA定量 / 情報伝達 / 遺伝子多型 |
研究概要 |
1)受容体、合成、代謝酵素のmRNAと蛋白のネフロン局在と発現調節:PAFおよびTXA_2受容体mRNAのネフロン各部位でMRT-PCRにより定量的に測定することで、分布にかんして新知見を得た。 2)各ネフロン分節での未知の生理、病態生理作用の検討:従来PAF受容体の存在も作用も知られていなかった近位尿細管において、micro-disection試料でmicro-perfusion法を用いて電気生理的方法や蛍光色素法によりPAFによる細胞内Ca^<2+>上昇を確認した。 3)糸球体及び尿細管モデル細胞での細胞内情報伝達の分子機構と諸因子発現調節の検討:PAF受容体持続発現CHO細胞での受容体に連関した多様な細胞内情報伝達系を証明した。また、PAF、TXA_2をアゴニストによる培養Mes、LLC-PK1により細胞蛋白のチロシンリン酸化やmitogen-activated protein kinase活性化が確認された。 4)遺伝子発現による細胞機能及び病態の修飾:共同研究者の東大、生化学教室の清水らによりPAF受容体過剰発現(腎における発現も確認)及び欠損マウスが完成した。したがって、当初PAF受容体cDNAのexvivoの培養Mes、LLC-PK1細胞へのtransfection実験で、増殖、細胞内情報伝達系の指標の変化を観察する予定であったが、PAF受容体過剰発現または欠損マウスでの個体及び細胞での機能解析へと方向を変換して現在予備実験を行っている。現在、streptozotocin糖尿病やcisplatin腎症などのモデル動物で解析中である。 5)腎疾患発症、進展と特定遺伝子多型との連関:PAF受容体、PAFアセチルヒドラーゼなどの遺伝子多型と糖尿病性腎症などの腎疾患発症、進展の関連を患者白血球DNAのPCR産物によるrestriction fragment length polymorphismから解析を行っている。
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