研究課題/領域番号 |
07457243
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 洋通 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80129494)
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研究分担者 |
岡宮 裕 慶應義塾大学, 医学部, 助手 (20245476)
中里 優一 慶應義塾大学, 保健管理センター, 講師 (20164155)
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キーワード | 培養細胞 / メサンジウム / 糸球体硬化 / サイトカイン |
研究概要 |
密閉容器を用いた加圧系において、培養メサンジウム細胞、単離糸球体を用いてcell vioabilityについて検討した。色素法および固定標本を用いた光学顕微鏡による観察において、明らかな細胞障害は認められなかった。培養メサンジウム細胞の細胞数、蛋白量は120mmHgまでの加圧により軽度ではあるが、容量依存性の上昇を示し、圧は生存率には影響せず、むしろ増殖を促進することが確認された。ET1、TGFβ産生は培地上清中の濃度にて評価したが、60mmHg以上の圧負荷はET産生を抑制し、一方TGFβ産生に対する作用は明らかではなかった。両因子のNorthern解析も同様の傾向が認められた。アンジオテンシンII刺激によるET産生の増加は加圧下でも同様に認められた。コラーゲン、フィブロネクチンのmRNAレベルについては現在実験が進行中である。 ヒトメサンジウム細胞、単離糸球体についてのアンジオテンシンIIタイプ1受容体のNorthern解析についてはmRNA量が少なく、結果が不明瞭であり、現在Protection Assay、PCR法を含め再検討中である。これまで得られた結果より、圧負荷による細胞増殖にETが関与する可能性は低いものと考えられる。
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