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1995 年度 実績報告書

アンチジーン発現ベクターを用いた悪性グリオーマに対する遺伝子療法

研究課題

研究課題/領域番号 07457310
研究種目

一般研究(B)

研究機関金沢大学

研究代表者

山下 純宏  金沢大学, 医学部, 教授 (90026948)

研究分担者 山口 和男  金沢大学, 遺伝子実験施設, 施設長 教授 (00019879)
キーワードtriplestrandedDNA / anti-genestrategy / retrovirusvector / EGFR / SP-1
研究概要

われわれはこれまでにc-erbB遺伝子のプロモーター領域において各種のアンチジーンを作成して三重鎖DNAの形成を試み、転写抑制による特異的発現抑制効果を検討した結果、低濃度のアンチジーンでc-erbB遺伝子の発現抑制が示され、これらの効果を報告してきた(岡田ら;第52・53回日本脳神経外科学会総会、第52回日本癌学会総会、1994、Growth Factorsほか)。この方法においては代謝、毒性に関して顕著な問題はないとされており、米国ではウイルス性疾患に対して各種のアンチジーンが実用化の域に入ってきている。しかし、腫瘍性疾患に対してはどのようにして効率良く腫瘍細胞に導入し安定に発現させるかについてさらに工夫が必要である。
このため、c-erbBアンチジーンを発現するレトロウイルスベクターを構築しin vitroでの転写阻害について検討した。このアンチジーンRNAのgene code blockerとしての効果は従来報告がない。c-erbB genepromoterのSP-1結合部位とCAP siteを含む26bpの領域を標的とし、CMV promoterにより c-erbBアンチジーンを発現するウイルスベクターゲノムpLNCAを構築し、psi-CREを用いてアンチジーンレトロウイルスベクターLNCAを得た。一方、EGFR promoterにてluciferaseを発現するベクターゲノムpLNELをNIH3T3に導入し、このreporter cellにLNCAの反復感染を行い経時的にluciferase assayを行った。転写阻害に必要な力価やウイルスの投与時期などの条件について詳細assayを行った。転写阻害に必要な力価やウイルスの投与時期などの条件について詳細に検討中である。このアンチジーンレトロウイルスベクターのc-erbBプロモーター阻害効果について、第1回日本遺伝子治療学会、第54回日本脳神経外科学会総会、第54回日本癌学会総会などにて発表した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Tachibana O: "Expression of Fas/APO-1 during the progression of astrocytomas" Cancer Res. 55. 5528-5530 (1995)

  • [文献書誌] Kubota T: "Clear cell(glycogen-rich)meningioma with special reference to spherical collagen deposits" Brain Tumor Pathol. 12. 53-60 (1995)

  • [文献書誌] Hasegawa M: "Multicentric infantile myofibromatosis in the cranium" Neurosurgery. 36. 1200-1203 (1995)

  • [文献書誌] Higashi S: "Occipital dermal sinus associated with dermoid cyst in the fourth ventricle" AJNR. 16. 945-948 (1995)

  • [文献書誌] Fujisawa H: "Inducible nitric oxide synthase in a human glioblastoma cell line" J Neurochem. 64. 85-91 (1995)

  • [文献書誌] Onishi T: "In vivo and in vitro evidence for ATP-dependency of p-glycoprotein-mediated efflux of doxorubicin at the blood-brain barrier" Biochem Pharmacol. 49. 1541-1544 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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