成熟家兎の膝関節より採取した軟骨より軟骨細胞の単層培養を行った。また、増殖した細胞をコラーゲンゲルを含む担体にのせ軟骨欠損部に移植を試みた。コラーゲンゲルの固定には脛骨の骨膜を利用した。また、PCR装置を用いて、1型、2型コラーゲンのDNAプローブを作成した。軟骨細胞移植部に形成された組織を1週、2週、4週後に取り出し薄切標本を作成した。ヘマトキシリン染色、サフラニン0染色を行い軟骨細胞の分布、形態、又プロテオグリカンの染色性を検討した。 コラーゲンゲル以外に、より簡単で実用化しやすい担体の検討が必要かと考えられた。フィブリンゲル、ヒアルロン酸、アルギニンビーズ等の可能性を検討している。コラーゲンゲルを移植部に確実に固定する方法も考慮する必要がある。
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