研究概要 |
蛋白分解酵素とくにMMP (Matorix metalloproteinase)のmRNAの発現はInterstitial Collagenase,Gelatinase A,Stromelysin-1,Gelatinase Bについて発現を認めた。これは免疫組織染色でも確認された。同時にTIMP (Tissue inhibitor of matrix metalloproteinsase)の発現もTIMP-1,TIMP-2に認めた。これも同様に免疫組織染色にて局在を確認し、これら分解系酵素の関与とその特異的Inhibitorの役割を明らかにした。これら蛋白のインバランスが組織破壊に働く可能性を明らかとした。サイトカインについてはMacrophageとの関わりを中心に検討中である。これらは従来の研究によるinflammatory cytokineに加えてChemokineの関与を明らかにする予定である。これによりinterface tissueが炎症性肉芽種の一種であることとこれの防止には磨耗粉の減少が不可欠であることを証明したい。現在Macrophageの活性化と遊走について論文をまとめJounal of Biomedical material researchに投稿中である。本年度は更に破骨細胞による骨吸収について検討を進める予定である。破骨細胞の関与を明らかにする事は実際の骨吸収を防止する方法に繋がり、臨床的に価値が大きいと考えられる。
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