研究概要 |
蛋白分解酵素とくにMMP(Matorix metalloproteinase)のmRNAの発現はInterstitial Collagenase,Gelatinase A,Stromelysin-1,Gelatinase Bについて発現を認めた。これは免疫組織染色でも確認された。同時にTIMP(Tissue inhibitor of matrix metalloproteinsase)の発現もTIMP-1,TIMP-2に認めた。これも同様に免疫組織染色にて局在を確認し、これら分解系酵素の関与とその特異的Inhibitorの役割を明らかにした。これらの蛋白のインバランスが組織破壊に働く可能性を明らかとした。(Journal of Biomedical Material Research、1996)サイトカインについてはMacrophageとの関わりを中心に検討、人工関節由来の磨耗粉がMacrophageの貧食により処理される事、これに関わる因子としてのChemokineの存在をmRNAレベルで明らかとした。更に注目されているポリエチレン磨耗粉とMacrophageの関わりについて明らかとした。(Journal of Biomedical Material Researchに受理、1997掲載予定)現在はinterfaceとmicromotin及びこれにより産生される各種起炎物質について検討中である。(1998年投稿予定)
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