1)広範囲関節軟骨欠損への成長因子投与の影響:現在、成長因子のキャリヤ-の検討を進めている。キャリヤ-の効果が短期間に検討しやすいため、ラット頭蓋骨骨膜下投与による骨形成誘導の系を用いている。同じ投与量ではキャリヤ-存在下のほうがより骨形成の量が大きい印象がある。個体数を増やし、検討を続けていく予定である。 2)成長時における関節軟骨形成機序の検討:軟骨細胞における成長因子の発現が、成長因子によりコントロールされているかどうか、成長時の動物より得られた軟骨細胞を培養し、成長因子投与による影響について検討している。遺伝子発現のレベルにより成長因子の発現が変化していることが明らかになってきている。次に蛋白産生のレベルにおける変化について検討しつつあるところである。
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