研究課題/領域番号 |
07457348
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
佐藤 重仁 筑波大学, 臨床医学系, 助教授 (30143176)
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研究分担者 |
田島 啓一 筑波大学, 臨床医学系, 助手 (40251061)
大久保 直光 筑波大学, 臨床医学系, 助手 (20223761)
斉藤 重行 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (20186935)
西川 俊昭 筑波大学, 臨床医学系, 講師 (50156048)
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キーワード | 一酸化窒素 / EDRF / 脱血性ショック / 血流再分配 |
研究概要 |
一酸化窒素(NO)はEDRFの本体とされるが10〜15秒で代謝される不安定な物質であるため、測定が難しい。今年度はリアルタイムにNOを測定できるNOメータを購入し、ウサギを用いて出血性ショックと返血によるショック離脱モデルで脳内のNOの変化を測定した。 【対象と方法】ウサギ(N=15)をペントバルビタールの持続静脈内投与下に気管切開、人工呼吸を行った。PaCO2は35-40mmHgに保った。正中に近い頭頂葉に直径5-7mmの開頭を行い硬膜を露出した。NO測定用電極を硬膜上から穿刺しNOモニター(モデルNO501、インターメディカル社製)へ接続した。脱血で平均血圧(MAP)を40mmHg付近まで下降させ、5分後に血液を全量返血した。状態が安定したところで再度脱血し、ショックをそのまま維持した時のNOの変化についても検討した。 【結果】脱血前の血圧は110±14mmHgで、82±25mlを脱血後MAPは41±9mmHgへと低下し返血でショックから回復した。ショックを維持したときは上昇を続けた。 【考察】脱血性ショック時には一般的に血流の再分配が起り主要臓器、特に脳血流を維持する方向へ変化する。本研究の臨床的意義として脱血によるショックでNOは増加し、返血で回復したことから出血性ショック時の血流再分配機序にNOが関連していることが推測される。 【結論】脱血性ショック時に脳内のNOは増加し返血で元に回復した。返血をせずにショックを維持したときは上昇を続けた。
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