研究課題/領域番号 |
07457366
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
折笠 精一 東北大学, 医学部, 教授 (60001004)
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研究分担者 |
船渡 忠男 東北大学, 医学部・附属病院, 講師 (70165455)
星 宣次 東北大学, 医学部, 助教授 (80107200)
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キーワード | PSAmRNA / Prostate Cancer / Staging / RT-PCR |
研究概要 |
RT-PCR法により血中のSPAmRNAの検出を試みてきたが、ELISA法を用いた高感度血中PSAmRNA検出系を開発した。 前立腺癌細胞LNCaP及び前立腺肥大症ないし前立腺癌患者の78例の凍結血清を更に1200G.にて遠沈したものを用いた。新たなPSA primerを設定し、transciptaseとpolymerase反応を同時にできるrTth Polymeraseを用い、目的とするPCR産物はdinitrophenyl (DNP)-labelled primeによりRT-PCRにより増幅させた。PCR産物はアルカリ変性後microwellに固相されているPSAに特異的なprobeにhybridizeされる。PCR産物とこのprobeの複合体は酵素抗体法により発色され検出される。 これまでの検出法では、末梢血単核球10^6個に混入された場合、LNCaP細胞10^0個まで検出可能であったが、ELISA法では10^<-1>まで検出可能で、前立腺癌例のみならず7例の前立腺肥大症からもPSAmRNAが検出された。本法はFicollによる血中の有核細胞の分離の必要がない。Southern Blot法は12時間を要したがELSA法は1時間で十分であった。 血中PSAmRNAは正常男性、女性でも僅かながら検出されている。臨床的には意義のある血中PSAmRNAの測定値を決定する必要があるが、ELISA法は定量が可能なので、今後血中やPSAmRNA値の定量化を進めたい。
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