研究課題/領域番号 |
07457367
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
山中 英寿 群馬大学, 医学部, 教授 (70110393)
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研究分担者 |
深堀 能立 群馬大学, 医学部, 助手 (90199167)
湯浅 久子 群馬大学, 医学部, 助手 (50240148)
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キーワード | ラット精嚢 / 間質 / エストロジェンレセプター |
研究概要 |
前立腺肥大症の病態の本質が間質増殖にあり、その増殖に女性ホルモンが深く関与しているという発想の元に研究を進めてきた。7年度は間質細胞であるコラーゲンおよび平滑筋が、女性ホルモン誘導により各々どのような役割を持っているか肥大症モデル(ラット精嚢)を用いて検討した。またヒト前立腺肥大症間質培養細胞を用いてコラーゲン産生にどのようにホルモン環境および成長因子が影響を与えるかについても検討した。 1.肥大症モデルでの検討:女性ホルモン(エストラジオール-17 β)の1-3週間中期投与のimmunohistochemical methodでの検討結果である間質増殖(主にコラーゲン、平滑筋)に一致して、ER蛋白の増加、特に核ER蛋白の著しい増加がおこる事を確認している。7年度は更に実験を進め、1-7日短期投与におけるER蛋白出現についてimmunohistochemical methodで詳細に検討したところ、24時間という早期段階で間質平滑筋領域であるperipheral regionにもER陽性細胞がすでに出現していることが明らかになった。今後さらにおこる事象について検討を進める(湯浅、山中)。 2.培養間質細胞での検討[コラーゲン産生機序の検討]:我々はこれまでに、分離・培養したヒト前立腺肥大症間質細胞で、TGF-βによるコラーゲン産生の促進を確認したが、7年度にはTGF-βによるコラーゲン産生が前立腺肥大症間質細胞のautocline regulationによることを明らかにした。今後は、SHBG-receptor-adenylate cyclase system (Nakhlaら、1994)が、この培養細胞に存在するか否かについて追試検討を進める(深堀、山中)。
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