研究課題/領域番号 |
07457369
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
川村 寿一 三重大学, 医学部, 教授 (70026839)
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研究分担者 |
山川 謙輔 三重大学, 医学部, 助手 (00230326)
有馬 公伸 三重大学, 医学部・附属病院, 講師 (10175995)
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キーワード | インテグリンα6サブユニット / インテグリンβ4サブユニット / LNCaP前立腺癌細胞株 / 1.25ジハイドロオキシビタミンD_3 / ジハイドロオキシテストステロン / 遺伝子発現 |
研究概要 |
平成8年度は前立腺癌細胞株LNCaPbにおけるintegrin α6 subunit、β4 subunit mRNAの発現について研究した。これらのintegrin mRNAはdihydroxytestosteron(DHT)によりその発現がmodulationされることがわかった。72時間、DHTを作用させるとintegrin α6 subunit、β4 subunitのmRNA発現が抑制されるが、144時間、DHTを作用させるとintegrin α6 subunit、β4 subunitmRNAの発現が刺激される。この現象は蛋白合成を介しており、1、25-dihydroxyvitamin D_3で抑制される。androgen independent LNCaPではandrogen dependent LNCaPに比べintegrin α6 subunit、β4 subunit mRNAが約4倍発現しており、これも1、25-dihydroxyvitamin D_3で抑制された。現在、他のintegrin subunitのDHT感受性、1、25-dihydroxyvitamin D_3感受性について検索中であり、論文発表予定である。前立腺特異抗原(PSA)について論文投稿予定であったが、J Biol Chem 271:7043,1996にpromotor enhancerについての論文が掲載され、論文投稿予定を変更し、現在、androgen independent LNCaPでPSAの発現がどのように調節されているか、1、25-dihydroxyvitamin D_3がそれにどのように関与するのかを調べているところである。
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