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1997 年度 実績報告書

顆粒球コロニー刺激因子の泌尿器悪性腫瘍細胞の増殖能に及ぼす効果

研究課題

研究課題/領域番号 07457374
研究機関山口大学

研究代表者

内藤 克輔  山口大学, 医学部, 教授 (60115251)

研究分担者 吉弘 悟  山口大学, 医学部, 助手 (40284260)
山本 光孝  山口大学, 医学部・附属病院, 講師 (80243640)
キーワードrG-CSF / 泌尿器悪性腫瘍細胞 / 増殖能 / in vitro
研究概要

健常人末梢血単核細胞(PBMC)の培養上清中にはIL-6,EGF,basic-FGF,IL-2などのサイトカイン産生は認められなかった.KK-47細胞はbasic-FGFとIL-6を産生し,T24細胞はIL-6を産生した.rG-CSFとKK-47細胞の96時間接触では,rG-CSF10ng/mlの濃度までbasic-FGFの産生がrG-CSF濃度依存性に増加し,rG-CSFと共にPBMCを加えて培養すると(PBMCと培養細胞は非接触),さらに増強された.basic-FGFを加えてKK47細胞を培養すると,細胞数はbasic-FGF濃度依存性に増加した.KK-47細胞のIL-6産生はrG-CSFを加えても増加せず,PBMCとrG-CSFと共に培養すると有意に(p<0.05)増加したが,rG-CSF濃度依存性ではなかった.rG-CSF加培養液でKK-47細胞を培養すると,rG-CSF濃度依存性にS期細胞が増加したが,T24細胞では増加しなかった.KK-47細胞はIL-6 receptor,FGF receptor 1,rG-CSF receptorのmRNAを発現したが,FGF receptor 2は発現しなかった.T24細胞はIL-6 receptorのmRNAを発現したが,rG-CSF receptorのmRNAを発現しなかった.PBMCはrG-CSFの他にFGF receptor 1,FGF receptor 2のmRNAを発現した.IL-6およびbasic-FGFはKK-47細胞のautocrine factorである可能性が示唆され,KK-47細胞のrG-CSF存在下での増殖能にはbasic-FGFが関与している可能性が示唆された.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shigeru Sakano: "Cytokine-mediated antitumor effect of OK-432 on urinary bladder tumor cells in vitro" Ural.Res.25. 239-245 (1997)

  • [文献書誌] 大見千英高: "G-CSF投与によるヒト膀胱癌細胞株における直接効果および間接効果に関与するサイトカインの検討" Biotherapy(特集第10回日本BRM学会学術集会総会記録集). (1998年に印刷予定).

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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