研究課題/領域番号 |
07457376
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
広瀬 崇興 札幌医科大学, 医学部, 講師 (80136960)
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研究分担者 |
横尾 彰文 札幌医科大学, 医学部, 助手 (90244368)
南部 明民 札幌医科大学, 医学部, 助手 (60244357)
三熊 直人 札幌医科大学, 医学部, 助手 (30190614)
塚本 泰司 札幌医科大学, 医学部, 教授 (50112454)
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キーワード | コンプロマイズド宿主 / 腎盂腎炎局所免疫応答 / マウス実験的腎盂腎炎 |
研究概要 |
正常免疫能マウスの実験的腎盂腎炎局所の感染免疫応答を昨年の調書に報告した方法で検討した。非感染時からIa陽性細胞、マクロファージ、T細胞が若干数局所リンパ組織として存在していた。そして、感染後は大腸菌と緑膿菌では菌種によりほとんど差はなく、6時間の早期からIa陽性細胞、マクロファージ、好中球、ヘルパー、キラーおよびγδT細胞が有意に浸潤し、少し遅れて1日目以降にIgA、IgM陽性B細胞、7日目以降にIgG陽性B細胞が浸潤して継続した。一方、コンプロマイズド宿主の感染免疫反応と比較するために白血球遊走能障害マウスとT細胞障害マウスと糖尿病マウスを作成し、同様に腎盂腎炎の実験を行った。好中球遊走能障害マウスでは、感染3日目まで好中球の浸潤が減少したのに対し、マクロファージは正常より多数浸潤した。T細胞は3日目以降ヘルパーT細胞が正常より優位に浸潤した。B細胞はIgG陽性B細胞が正常より早期に浸潤していた。T細胞障害マウスでは、好中球は正常に比して強い応答を示したが、マクロファージは正常と同程度であった。T細胞の浸潤は激減し、特にヘルパーT細胞の減少は顕著であった。B細胞の浸潤もT細胞と同様に顕著に減少していた。糖尿病マウスでは、好中球とマクロファージは正常より顕著に浸潤した。T細胞の浸潤は減少し、B細胞浸潤も同様に減少していた。以上のように、好中球の動員が障害された宿主ではマクロファージとヘルパーT細胞の浸潤が増強する方向に、またT細胞が障害された宿主では好中球の浸潤が増強する方向に、また好中球機能障害に加えてT細胞数も減少した糖尿病宿主では好中球とマクロファージの浸潤が増強する方向に免疫応答が変動することが考えられた。
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