研究課題/領域番号 |
07457396
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
小松崎 篤 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (50010195)
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研究分担者 |
杉内 友里子 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30251523)
辺土名 仁 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (50199452)
大柿 徹 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20251522)
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キーワード | 前庭神経 / 半規管刺激 / ガルバニックテスト / 頚筋筋電図 / 下前庭神経機能 |
研究概要 |
臨床的な上・下前庭神経障害の鑑別診断法を確立するための基礎的動物実験とヒトにおける基礎研究を行った。 I.動物における基礎実験 Suzuki,Cohen(1964)の方法を用いて左右各3本の半規管神経を個別に微小電流刺激を行ない、さまざまな頚筋の運動ニューロンから細胞内記録を行った。その結果、6つの半規管からそれぞれの頚筋に、特有の入力パターンが存在することを証明した(Sugiuchiら、1995)。この実験結果から、上前庭神経を刺激した場合と、下前庭神経を刺激した場合とでは、興奮性入力を受ける筋のグループに相違があることが明らかとなった。そこでさらにこの推定が正しいかどうかを検証するため、中頭蓋窩法にて内耳道を開放後、上前庭神経又は下前庭神経のいずれかを切断した慢性標本を作製し、術後約1ヵ月後に、麻酔下で以下の実験を行なっている。中耳を開放し、卵円窓と正円窓にそれぞれ銀ボール電極を植え、前庭神経全てを電気刺激をし、数種の頚筋から筋電図をとり、反応が認められる筋がどれかを判定し、上・下前庭神経切断による違いを現在検討中である。 II.各種末梢前庭疾患に対する前庭電気刺激と各頚筋群の反応に関する臨床的研究 メリエール病、前庭神経炎、良性発作性頭位眩暈症の症例において、ガルバニックテストの手技に準じて前庭を刺激し、さまざまな頚筋から筋電図活動の記録を試みている。目下のところ、筋電図活動記録のために最適な刺激のパラメータと、筋電図活動記録のために最適な頚筋はどれかを解析中である。
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