研究課題/領域番号 |
07457402
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
耳鼻咽喉科学
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研究機関 | 高知医科大学 |
研究代表者 |
齋藤 春男 高知医科大学, 医学部, 教授 (20026917)
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研究分担者 |
横畠 悦子 高知医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (80271097)
中谷 宏章 高知医科大学, 医学部・附属病院, 講師 (60172334)
竹田 泰三 高知医科大学, 医学部, 助教授 (50115763)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | 顔面神経麻痺 / 顔面神経減荷術 / 不完全治癒 / 病的共同運動 / 顔面神経血流 / 不完全治癒 |
研究概要 |
1 麻酔極期の血流: 神経内の血管は圧排されて観察されない。これが薬物減荷により再び認められるようになる。 Microspheresは脳脊髄腔から神経周膜まで入り脳内からの交通が認められるが、麻酔極期には遮断される。これが薬物減荷により再び認められるようになり回復する。 2.顔面神経麻痺初期治療は薬物減荷(高浸透圧利尿剤)か手術減荷か: 動物実験によるとglycerolは24時間しか効かない。1週間の連続投与が必要。膝状神経節周囲に効果が大きい。障害が起こった直後であれば、障害部位のみ減荷で麻痺発生を1/2に減らすことが出来る。病的共同運動は起こらない。 3 臨床例の成績: 逆行性誘発電位悪化例でも1週間以内の手術減荷であれば病的共同運動出現を少なくすることができる(薬物減荷のみ63%:手術減荷44%)。 薬物減荷、手術減荷併用の総合成績は、完治率95%になった(自然治癒率72%)。 4 本研究からの結論: (1)迷路部〜膝部は薬物減荷、鼓室部〜乳突部は手術減荷をすることが効果的である。 (2)手術の必要性の有無、時期については経耳下腺管刺激による逆行性顔面神経誘発電位の成績に従うのがよい。 (3)不幸にして病的共同運動を伴って運動が回復した例にはbiofeed-backで軽減することができる。
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