研究課題/領域番号 |
07457413
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
根木 昭 熊本大学, 医学部, 教授 (00189359)
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研究分担者 |
平田 憲 熊本大学, 医学部附属病院, 助手 (60295144)
村田 恭啓 熊本大学, 医学部, 助手 (80229997)
宮川 真一 熊本大学, 医学部, 助手 (10260738)
松本 光希 熊本大学, 医学部, 助教授 (70173896)
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キーワード | 網膜 / 網膜色素上皮 / 網膜剥離 / 網膜裂孔 / ガスタンポナ-デ / 硝子体手術 / 網膜下液 |
研究概要 |
1 網膜色素上皮の修復過程の研究 家兎眼に実験的網膜剥離を作成しその下の網膜色素上皮(RPE)を直径約1.5mm円形の広さで擦過除去しその後のRPEの修復過程を感覚網膜の有無、ブルック膜の健常性の有無で比較した。擦過創周囲のRPEは受傷直後より創中心部へ移動、また分裂することにより創を充填し始めた。2週間後にはほぼ創は修復された。感覚網膜が有る場合、修復RPEは形はやや不ぞろいながら一層の上皮上を呈し正常RPEに構造的にも近かった。微絨毛も形成され視細胞外節とのあいだのかみ合わせ構造も随所に見られた。しかし、感覚網膜が無い場合再生RPEは膨隆、多層化傾向を示し微絨毛の形成も悪かった。ブルック膜を意図的に障害した場合RPEは修復したものの脈絡膜からの血管侵入を示すことが多かった。RPEの健全な修復には感覚網膜の存在とブルック膜が障害されていないことが条件になる。 2 網膜円孔の閉鎖過程の研究 家兎眼に直径0.5mmの円形の網膜円孔を作成しその修復過程にかかわる因子を検討した。人工的後部硝子体剥離をおこしSF6ガスにてタンポナ-デをすると100%で円孔の閉鎖を見た。後部硝子体剥離をおこさないと円孔の閉鎖はみられなかった。 円孔閉鎖には網膜面の硝子体を完全に除去することが必要である。免疫組織学的には網膜グリア細胞、網膜色素上皮細胞、線維芽細胞が閉鎖に関与していた。Diaminido yellowのよる核染色では網膜グリア識別されるがこの染色により網膜グリアが経時的に円孔に集中してくる過程が捉えられ円孔閉鎖に積極的な役割を演じていた。 3 ステロイドの網膜下液吸収に及ぼす影響 家兎にローズベンガルを静注し細隙灯で光照射後、軽くレーザー凝固することで実験的漿液性剥離を作成した。この漿液性剥離の吸収過程を正常眼とステロイド投与群とで比較するとステロイド投与群が遅延する傾向にあった。
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