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1995 年度 実績報告書

遺伝性角膜ジストロフィの分子生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07457417
研究種目

一般研究(B)

研究機関順天堂大学

研究代表者

金井 淳  順天堂大学, 医学部, 教授 (00053059)

研究分担者 堀田 喜裕  順天堂大学, 医学部, 講師 (90173608)
横山 利幸  順天堂大学, 医学部, 講師 (00191528)
中安 清夫  順天堂大学, 医学部, 助教授 (10124976)
キーワード角膜 / 角膜ジストロフィ / 候補遺伝子 / cDNA / 連鎖分析 / 遺伝子導入 / ウイルスベクター / 膠様滴状角膜ジストロフィ
研究概要

1.角膜ジストロフィの候補遺伝子アプローチ
岡山大学分子医科学教室から供与を受けた家兎角膜内皮のcDNAライブラリーよりプラスマイナススクリーニングを行ない、角膜に多く発現している18個のクローンを得た。それらの部分塩基配列を決めてホモロジー検索を行なった。今のところNADH-ユビキノン酸化還元素B22サブユニット、25KDaFK-506結合蛋白質(FKBP25)、トロンボスポンジン2、フェリチンなど既知のcDNAの他に機能のはっきりしない未知のcDNAが8種類とれている。家兎のFKBP25は、cDNAは塩基配列が決まっていなかったので、塩基配列を決めた。またRT-PCR法を用いて、FKBP12と25のmRNAが角膜、結膜、大脳、小脳に多く発現していることを確認した。また培養角膜細胞においても検討し、角膜上皮に多く発現していることがわかった。他のクローン、特に未知のクローンについては、塩基配列の決定、組織における発現、またヒト染色体上の場所についても検討し、角膜ジストロフィの候補遺伝子となり得るかどうかを検討している。
2.膠様滴状角膜ジストロフィの連鎖解析
膠様滴状角膜ジストロフィなど角膜ジストロフィの診断を確認し、同意の得られた患者とその家族から採血し、DNAを抽出し、解析に備えている。設備備品としてこれらの検体を保存するための超低温槽を購入し、眼科研究室にて検索ができるようにした。
3.角膜への遺伝子導入の基礎研究
ウイルスベクターを用いた遺伝子の移入実験については、当初予定していたウイルスベクターの入手が困難であるため、現在別のベクターを用いることを検討している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 堀田 喜裕、北川 均、木村 泰朗: "遺伝子からみた眼疾患:前眼部" 日本眼科紀要. 45. 1243-1249 (1994)

  • [文献書誌] Sakuma H., Hotta Y., Ebihara N., Yajima T., Fujiki K., Kanai A.: "Gelatinous drop-like corneal dystrophy : a case report" Ann. Ophthalmol.(in press). (1996)

  • [文献書誌] 堀田 喜裕、金井 淳: "眼科診療Question & Answer" 遺伝性角膜変性の遺伝子, 3 (1994)

  • [文献書誌] 堀田 喜裕、金井 淳: "遺伝子病マニュアル" 角膜ジストロフィ, (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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