研究課題/領域番号 |
07457418
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
宇山 昌延 関西医科大学, 医学部, 教授 (30025580)
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研究分担者 |
緒方 奈保子 関西医科大学, 医学部, 講師 (60204062)
岡見 豊一 関西医科大学, 医学部, 講師 (80224054)
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キーワード | vascular endothelial growth factor (VEGF) / basic fibroblast growth factor (b-FGF) / b-FGF receptor / transforming growth factor-β (TGF-β) / in situ hybridization / 網膜色素上皮 / 眼内新生血管 / 眼内組織増殖 |
研究概要 |
眼内の組織増殖に関与する細胞成長因子を分子生物学的手法により証明するため実験研究を行った。 1.網膜光凝固後の網膜色素上皮による創傷修復過程における各種細胞成長因子の証明 1)ラット眼およびサル眼の網膜に弱いレーザー光凝固を行い、網膜色素上皮の増殖修復を主とした創傷治療病巣において、basic fibroblast growth factor(bFGF)、FGF-receptor1、 transforming growth factor-β(TGFβ群)、vascular endothelial growth factor(VEGF)を免疫組織化学的染色およびin situ hybridzationにより局所にその発現を証明した。いずれの因子も光凝固2日から1週の間にみられた。 2)光凝固後、局所にあらわれる macrophageの起源の検索 ラット眼に弱い光凝固を行い、光凝固後にあらわれる macrophageを免疫組織化学的に染色すると、主としてED1(macrophage/monocyte抗体)に染色した。これは網膜下腔における色素を貪食した macrophageは従来、網膜色素上皮由来と思われていたが、実は血液単球由来であることを示している。 3)実験的脈絡膜新生血管における各種細胞成長因子の証明 ラット眼に強いレーザー光凝固を行い、脈絡膜新生血管を実験的に作成し、局所に(1)で示した、各種細胞成長因子の関与を免疫組織化学的手法および in situ hybridizationによって証明する。目下、実験を進行中。 4)実験的網膜静脈閉塞症における細胞成長因子の証明 ラット眼の網膜主幹静脈にレーザー光凝固を行って網膜静脈閉塞症を発生させた。血管閉塞部のb-FGFおよびb-FGF receptorを in situ hybridizationによって検索し、病巣部にその発現を証明した。 これらの分子生物学的手法による網膜病変での各種細胞成長因子の証明は、その病理発生機序の解明ならびに今後新しい薬物療法の基礎となる重要な知見である。
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