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1995 年度 実績報告書

異所性骨形成における骨基質蛋白および副甲状腺ホルモン受容体遺伝子の発現

研究課題

研究課題/領域番号 07457428
研究種目

一般研究(B)

研究機関岡山大学

研究代表者

長塚 仁  岡山大学, 歯学部, 助教授 (70237535)

研究分担者 赤木 巧  岡山大学, 歯学部, 教務員 (50192878)
村田 勝  岡山大学, 歯学部, 助手 (00260662)
井上 正久  岡山大学, 歯学部, 助手 (20223274)
永井 教之  岡山大学, 歯学部, 教授 (90085770)
キーワードBMP / mRNA / in situ hybridization / bone matrix protein / collagen / non RI / PTH recepter
研究概要

粗精製BMPを用い,可溶化I型コラーゲンを支持体としたペレットとした。実験動物は4週齡Wistar系ラットを用い,背部皮下にペレットを埋入し,埋入後1週から3週に亘り観察を行った。観察期間に従って複合体を含む皮下組織を摘出,4%パラホルムアルデヒドで固定,10%EDTAで脱灰,または非脱灰でパラフィン包埋し,厚さ約4μmのパラフィン切片を作製した。m-RNAの検出は,DIG RNA Labeling Kit (Boehringer Mannheim)を用いてステオポンチン(OPN),オステオネクチン(ONC),および骨特異的とされているオステオカルシン(OCN)の各cDNAから合成したsingle strand RNA probeを調製し,in situ hybridizationを行った。
埋入後1週では,OPNのシグナルは,類骨形成部位のplumpな形態を示す細胞に強く,ONCのシグナルは,紡錘形を示す線維芽細胞様細胞に強く認められた。OCNのシグナルは観察されず,免疫組織化学的な局在も認められなかった。2週においては,軟骨様組織が広範に認められ,標本最外周部では骨様組織の形成が認められた。OPN,ONCのシグナルは,軟骨,あるいは骨様組織形成部位の広範な細胞で認められた。さらにOCNのシグナルは,軟骨様組織形成部位の一部と最外周部の骨様組織形成部において,骨細胞,および骨芽細胞で認められた。3週では,軟骨様組織は大部分消失し,未熟な骨梁が標本のほぼ全体を占めた。この時期では,OPNのシグナル発現細胞は減少する傾向を示したが,骨梁周囲の骨芽細胞を主体として強いOCNのシグナルが観察され、同部位において免疫組織化学的な局在も観察された。
粗精製BMPによる異所性骨誘導における骨基質蛋白の遺伝子発現は,骨組織の形成に伴って認められたが,軟骨様組織におけるOCNの発現のような特徴的な様式を示した。以上の研究成果の一部は,第3回国際口腔インプラント会議(横浜,1994),第36回歯科基礎医学会総会(大阪,1994),第48回口腔科学会総会(大分,1995)において発表した。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Nagatsuka,H.: "Immunohistochemical study of cytokeratin patterns in follicular and plexiform ameloblastoma." J.Hard Tissue Biol.4. 50-56 (1995)

  • [文献書誌] 今村高行: "骨誘導蛋白(rhBMP-2)による異所性骨形成と骨基質蛋白遺伝子の発現-In situハイブリダイゼーション法による検討-" 岡山歯学会雑誌. 14. 1-13 (1995)

  • [文献書誌] Nagai,N.: "Gene expression of bone matrix protein mRNA during BMP induced chondrogenesis and osteogenesis by in situ hybridization." J.Hard Tissue Biol.4. 15-23 (1995)

  • [文献書誌] 永井教之: "アパタイト-骨結合界面の初期石灰化とBMPによる異所性骨誘導" J.Hard Tissue Biol.4. 79-90 (1995)

  • [文献書誌] Hong-In Shin: "The effect of enzymatic treatment on immunohistochemical staining of collagens in mandibular condyle of rats." J.Hard Tissue Biol.4. 15-23 (1995)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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