研究課題/領域番号 |
07457443
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
三枝木 泰丈 鶴見大学, 歯学部, 助教授 (20046113)
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研究分担者 |
大貫 芳樹 鶴見大学, 歯学部, 助手 (50288114)
柳沢 慧二 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20064363)
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研究期間 (年度) |
1995 – 1997
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キーワード | モルモット / 咬合挙上 / in vitro motility assay / ATPase活性 / ミオシン重鎖 / ミオシン軽鎖 / トロポミオシン / 咬筋 |
研究概要 |
スプリント療法の筋肉レベルでの生理学的機序を解明するため、モルモットを用いて、咬合挙上(下顎切歯に咬合挙上板を7日間装着)が咬筋の(1)力学特性、エネルギー代謝特性ならびに(2)筋線維タイプに与える影響を解析した。 1、咬合挙上の力学特性およびエネルギー代謝特性への影響 in vitro motility assay系を用いて、咬筋のミオシンとアクチンの相対滑り速度(ミオシンクロスブリッジのアクチンへの結合解離速度を反映する)を解析した結果、滑り速度(n=5)は、咬合挙上により有意(p<0.01)に減少した。また、咬筋のミオシンATPase活性(n=5)も、咬合挙上により有意(p<0.01)に減少した。 これらの結果は、咬合挙上により、咬筋におけるミオシン-アクチン結合解離速度が遅くなることを示唆する。 2、咬合挙上の筋線維タイプへの影響 電気泳動法を用いて、収縮タンパク質レベルで筋繊維タイプの違いを検出した。 1)ピロリン酸電気泳動による解析 咬筋のミオシンアイソフォームはFM1、FM2およびFM3の3成分より構成され、咬合挙上により、FM3(n=5)の有意(p<0.01)な増大、FM1(n=5)の有意(p<0.01)な減少を観察した。 2)SDS-PAGEおよび二次元電気泳動による解析 ミオシン重鎖(n=4)の構成比(MHC IIa及びMHC IIdの相対量)に変化は見られなかった(p>0.05)が、ミオシン軽鎖(n=4)においてLC1f/LC3f比の有意(p<0.01)な増加(LC1f相対量の増加、及びLC3f相対量の減少)、トロポミオシン(n=4)においてTM-β/TM-α比の有意(p<0.05)な増加(TM-β相対量の増加、及びTM-α相対量の減少)が観察された。 これらの結果は、咬合挙上により咬筋が収縮速度の遅い筋線維に変化することを示唆し、上記1の結果を支持するものである。
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