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1995 年度 実績報告書

細菌内毒素とリゾチームの相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 07457448
研究種目

一般研究(B)

研究機関九州大学

研究代表者

古賀 敏生  九州大学, 歯学部, 教授 (00037540)

研究分担者 伊藤 博夫  九州大学, 歯学部, 助手 (40213079)
キーワード細菌リポ多糖(細菌内毒素) / リゾチーム(ムラミダーゼ) / 歯周炎(歯周病) / 破骨細胞 / 腫瘍壊死因子 / マイトゲン / 多クローン性B細胞活性化
研究概要

グラム陰性菌の内毒素(LPS)は歯周炎の重要な病原因子であると考えられている。一方、グラム陽性菌に対する抗菌物質としてよく知られているリゾチームは、LPSとも強い親和力で結合しその活性を阻害することが示唆されているが、その作用機序には未解明の部分が多い。我々は、本年度の研究において以下の結果を得た。
1.Escherichia coliならびにPorphyromonas gingivalis, Prevotella intermedia, Actinobacillus actinomycetemcomitansの各歯周病関連細菌から調製したLpsの有するリムルス活性に対して、リゾチームがどのような作用を示すか検討したところ、各種LPSの活性はリゾチームによって濃度依存性に阻害された。
2.各歯周病関連細菌に由来するLPSはE. coli由来のLPSと同様に、生理的濃度のグルココルチコイドの存在下において、活性型ビタミンD3による骨髄前駆細胞からの破骨細胞の形成作用を促進した。この培養系において、リゾチームは各種LPSの破骨細胞形成促進作用を阻害した。
3.LPSの免疫生物学的活性に対するリゾチームの影響を調べる一貫として、ヒト白血球に対する腫瘍壊死因子(TNF)-α産生誘導能を指標に検討したところ、リゾチームは各種LPSの本活性を著明に抑制した。
4.LPSのマウス脾臓細胞に対するマイトゲン活性、および多クローン性B細胞活性化作用に対するリゾチームの作用を調べたところ、両活性ともリゾチームによって抑制された。しかしながら、その効果は他の活性に対する場合に比べて緩徐なものであり、またLPSの種類による感受性の差が認められた。

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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