研究課題/領域番号 |
07457451
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研究種目 |
一般研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
庄司 茂 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (10142986)
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研究分担者 |
塚田 甲 東北大学, 歯学部, 助手 (90207332)
飯山 正夫 東北大学, 歯学部, 助手 (00193152)
堀内 博 東北大学, 歯学部, 教授 (00013962)
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キーワード | 骨粗鬆症 / 老化促進マウス / セメント質 / 分子病理学 |
研究概要 |
高齢化社会において問題とされる「骨粗鬆症」そして「歯周病」は、平成7年度より40才、50才の検診項目に含まれた。このことは、高齢化した人々の生活の質的向上そしてその維持に極めて重要である。 医科では骨粗鬆症に関する研究は、主に大腿骨頸部骨折の予防と治療に関して行われている。歯科においては、まだ骨粗鬆症と歯科疾患、特にセメント質との関連をみた研究は行われていない。 今年度は、マウス大腿骨のX線写真を対照にセメント質、歯槽骨そして顎骨の軟X線写真をデンシトメーターで測定した。その結果、歯槽骨や顎骨は大腿骨とほぼ同様の骨量変化を示し、瀬後5ヶ月でピークをしめすが、その後は減少を示した。生後9ヶ月齢でセメント質の変化は表層が高度の石灰化を示し、その直下では反対に石灰化が低い層が見られた。分子病理学的研究を目指した歯根膜細胞培養では、多くの種類の細胞が増殖し、ALP活性やビタミンD3レセプターの有無からセメント芽細胞を選択培養しようとしたが、困難であった。 そこで平成8年度は、セメント芽細胞の細胞体を厳密に規定するために、病理組織標本を作製し、顕微鏡下で細胞体を選択的に取り出し、DNAを抽出する。このDNAを用いてPCRを行い、臨床像や病理病態像との関連を検索する。併せて、マウス体内での骨吸収に関する情報をより正確に得るため、骨吸収の生化学的分析として、尿中の骨吸収マーカーであるピリジノリン、デオキシピリジノリンそしてI型コラーゲンN-telopeptide domainをも測定し、臨床像や病態像との比較検討を行う。
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