研究課題/領域番号 |
07457453
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
渡辺 久 東京医科歯科大学, 歯学部, 助教授 (40143606)
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研究分担者 |
長澤 敏行 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90262203)
野口 和行 東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (90218298)
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キーワード | クローナルアナジー / T cellクローン / CTLL2細胞 / IL2 / IFN-γ / 歯周疾患 |
研究概要 |
歯周病原性細菌の1つであるA.actinomycetemcomitans(A.a)をRowettラットに感染させ、A.a specific T cellクローン(G23)を確立した。ラットから血管内皮細胞を分離、培養した。IFN-γとA.aと血管内皮細胞を一緒に培養しその抗原提示能を検討し、T cellクローンを作用させその増殖を^3Hサイミジンの取り込み能で調べた。加えて、T cellクローンのIL2の産生能をCTLL2細胞の増殖を指標とするバイオアッセイにより検討した。さらに、T cellクローンのIFN-γとIL2のmRNA発現をPCR法を使って明らかにした。その結果、T cellクローンと抗原提示細胞(マクロファージあるいはB cell)とA.aを一緒に培養したものと、T cellクローンと血管内皮細胞とA.aを培養したものとを比較したところ、後者の方がT cellクローンの増殖を抑制した。また、CTLL2細胞のバイオアッセイによりIL2の産生も抑制していた。さらに、PCR法による遺伝子解析の結果T cellクローンのIL2のmRNA発現はマイナスの所見であった。このことは、血管内皮細胞をT cellクローンを通過しただけでもクローナルアナジーに陥る可能性が示唆された。
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