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1997 年度 実績報告書

T細胞受容体レパートリーと機能的T細胞サブセットから見た歯周疾患の特性

研究課題

研究課題/領域番号 07457454
研究機関新潟大学

研究代表者

山崎 和久  新潟大学, 歯学部・附属病院, 講師 (00182478)

研究分担者 野村 隆  新潟大学, 歯学部・附属病院, 助手 (70251840)
キーワードTCR / Tcell clonotype / Periodontitis / Porphyromonas gingivalis / RT-PCR / SSCP
研究概要

これまでのRT-PCRとsingle strand conformation polymorphism(SSCP)解析を用いた研究から歯周炎組織に浸潤するT細胞は抗原特異的に集積していることを明らかにしてきた。病変部におけるクローンの集積が歯周病原性細菌に対する応答の結果であるかどうかを明らかにするために代表的な歯周病原性細菌であるPorphyromonas ginagivalis抗原で末梢血を刺激した時に見られるT細胞のクローナリティの変化をSSCP法で解析した。成人性歯周炎患者10名、歯肉炎患者10名より末梢血を分離した。全RNAを抽出した後、cDNAを合成し、20種類のVβファミリー特異的なセンスプライマーと1種類のCβ得意的アンチセンスプライマーを用いてPCRを行った。SSCP解析のためにPCR産物は熱変性後非変性ポリアクリルアミドゲル電気泳動を行ってナイロン膜に転写した。ビオチン標識したCβインターナルプローブを用いて検出を行った。その結果、未刺激末梢血では全ての患者のほとんどのVβファミリーでスメア-のパターン即ちポリクローナルなT細胞集団であることが示されたが、抗原刺激によりほとんどのVβファミリーで明らかなバンドが出現するようになった。末梢血でバンドとして検出された場合にはスメア-となる場合もあった。歯肉炎患者と歯周炎患者では明らかな相違は認められなかったが、歯周炎患者で刺激後に出現するバンドの数が多い傾向があった。SSCP解析においては1本のバンドはCDR3領域の塩基配列が均一なT細胞クローンをあらわす。即ち歯周炎患者のT細胞レパトアは歯周病原性細菌に大して高い反応性を持つことが示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T. Nakajima: "Detection of clonotypic changes of Tcells after stimulation with Porphyromonas gingivalis" Oral Microbiology and Immunology. 13(in press). (1998)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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