研究課題/領域番号 |
07457476
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
芝 あき彦 昭和大学, 歯学部, 教授 (70013969)
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研究分担者 |
田口 健一 昭和大学, 歯学部, 助手 (50297032)
岩佐 文則 昭和大学, 歯学部, 助手 (60297025)
石川 俊哉 昭和大学, 歯学部, 講師 (00232257)
丸岡 宗康 昭和大学, 歯学部, 助手 (00245812)
瀧澤 秀樹 昭和大学, 歯学部, 講師 (50236387)
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キーワード | 高分子電解質錯体 / 人工歯根 / コラーゲン合成 / キチンキトサン / 生体親和性 / インテグリン / TGF-β / 骨吸収および再形成 |
研究概要 |
1.基礎的検索 1)良好な高分子電解質錯体の選別 ポリカチオン6種類、ポリアニオン15種類、合計90種類の高分子電解質錯体(PEC)を作製し、これらのPECを基盤として用いた場合の骨原生細胞株(MC3.T3-E1)の接着、増殖試験、AL-Pase活性試験を行った結果、8種類のPECが良好であることが判明した。 2)コラーゲン合成能の測定 骨芽細胞を用いてのコラーゲン合成はC^<14>ラベルによりフルオログラフィを作製して評価した結果、骨芽細胞は高分子電解質錯体膜上で良好な増殖を示した。 3)形態骨的検索 線維芽細胞とPECとの接着におけるインテグリンの発現とその局部をβ1インテグリン抗体を用いて免疫組織学染色法により行った結果、培養では細胞のインテグリン発現は対照群と比較してやや高い値を示し、またインテグリンおよびビンキュリンの局在はいずれも細胞質全体に認められ、その発現機構は対照群と同等な像を示した。 4)細胞内情報伝達機構 抗フォスフォチロシン抗体を用いてイムノブロッティング法によりフォスフォチロシンの発現を検索した結果、PEC上培養での細胞接着によるチロシンリン酸化タンパクの発現は対照群とほぼ同等であり、PEC上培養でも細胞内伝達機構が正常に作用していることが示唆された。 2.動物実験 1)生体親和性 ラット背部皮下と骨内にPECとHAP-PECハイブリッド体を埋入し、組織学的観察を行った結果、皮下埋入では生体親和性に優れていた。骨内埋入では新生骨と早期に置換し骨伝導能を有していることが判明した。 2)キチン膜コート人工歯根の生体内植立実験 成犬をキチン膜コート群と非コート群に分けてチタンインプラントとハイドロキシアパタイトコーティングインプラントを4週間埋入し、組織学的観察を行った結果、いずれもキチン膜コート群の方が明らかにインプラント体との骨接着速度が早く、その骨接着面積も大きいことが判明した。
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