正常有歯顎者を被験者として、実験的咬合干渉板を付与したところ、その24時間後、自律神経系の機能的障害がサーモグラムにおいて皮膚温異常にみられた。これは干渉板付与による咬合の異常により歯根膜の受容器や、咀嚼筋や顎関節の受容器が刺激されこれらの異常な求心性インパルスが三叉神経を経て自律神経系に機能的変化をもたらせたものと思われる。次に、ElectroAcuscopeにより皮膚温異常部位に一定の出力を流したところ皮膚温異常部位において改善傾向が見られた。 これは、導子から発射され、異常部位において反射された異常波をキャッチし、これによって患部の正確な情報を把握し、この異常波に対して180度位相をずらした同形の波を送り出してその異常波を打ち消し、さらに健康な人間の細胞が持っている電気的特性の均衡値がインプットされているコンピュータから正常波を取り出し、出力して共鳴同調した結果によるものと思われる。 今後、さらにこれらの関連について検討するとともに咬合と全身機能との関係について探求していく所在である。
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