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1997 年度 研究成果報告書概要

口腔疾患患者の言語・嚥下障害の治療に関する研究-発生発語訓練装置を用いた視覚的構音および嚥下訓練-

研究課題

研究課題/領域番号 07457495
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 外科系歯学
研究機関昭和大学

研究代表者

山下 夕香里  昭和大学, 歯学部, 講師 (50260906)

研究分担者 高橋 浩二  昭和大学, 歯学部, 講師 (40197140)
鈴木 規子  昭和大学, 歯学部, 助教授 (10112731)
今井 智子  昭和大学, 歯学部, 講師 (60260907)
研究期間 (年度) 1995 – 1997
キーワード言語障害 / 構音訓練 / えん下訓練 / 発生発語訓練装置 / 口蓋裂 / 口腔癌 / 術後機能
研究概要

口腔疾患に伴う言語障害および嚥下障害に対して発生発語訓練装置(以下、MFSTA)を用いた視覚的構音訓練および嚥下訓練を行い、この装置を使用しない従来の訓練方法と比較しながら有効性の検討を行った。
<構音訓練>
1)唇顎口蓋裂症例(事前に了承を得た患者5例)
(1)構音時に舌背を挙上する異常な舌習癖を有する構音障害の治療においては、正しい舌運動様式を習得するために舌位置センサーが有効であった。
(2)/s/音の産生に必要な摩擦性の訓練には摩擦性センサーが有効であった。特に摩擦性の強さの程度判定では聴覚的判定よりも摩擦性センサーにより判定の方が有効であった。
(3)/s/の子音と母音のわたりの訓練において音声無声センサーが有用であった。
(4)/φω/音の訓練に呼気流センサーが有用であった。
(5)破裂音/t/の訓練に破裂性センサーが有用であった。
2)機能性構音障害(事前に了承を得た患者3例)
(1)構音時に舌背を挙上する異常な舌習癖を有する構音障害の治療においては、正しい舌運動様式を習得するために舌位置センサーが有効であった。
(2)/s/音の産生に必要な摩擦性の訓練には摩擦性センサーが有効であった。特に摩擦性の強さの程度判定では聴覚的判定よりも摩擦性センサーにより判定の方が有効であった。
(3)/dz/音訓練において音声無声センサーが有用であった。
3)口腔癌切除術術後症例(事前に了承を得た患者1例)
舌切除症例において、舌の可動性を増加する機能訓練を行った。
舌位置センサーが有用であった。しかし、これらの症例の中には唾液の嚥下が困難な症例や唾液の量が減少している症例が見られ域値の調整が困難であった。
<嚥下訓練>
脳血管患障害症例(事前に了承を得た患者1例)
嚥下に舌を広く口蓋に接触させる訓練で舌位置センサーが有用であった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 遠藤 由美子 鈴木 規子 山下 夕香里 他4名: "著しい舌癖を有する口蓋化構音の1治験例-特に筋機能療法を応用した/s/音の構音訓練について-" 音声言語医学. 38. 11-19 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Yumiko Endo, Noriko Suzuki, Yukari Yamashita, Satoko Imai, Chiharu Matsuda, Takayoshi Yamaga, Ken-ichi Michi: "A Case of Palatalized Misarticulation with Severe Tongue Thrust-Articulation Treatment of lsl Sound with Oral Myofunctional Therapy-" Jpn.J.Logop.Phoniatr.38. 11-19 (1997)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 1999-03-16  

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