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1995 年度 実績報告書

LPS刺激上皮細胞の産生するサイトカインに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07457496
研究種目

一般研究(B)

研究機関日本大学

研究代表者

工藤 逸郎  日本大学, 歯学部, 教授 (90059147)

研究分担者 浅野 正岳  日本大学, 歯学部, 助手 (10231896)
茂呂 周  日本大学, 歯学部, 教授 (50059531)
小田 泰之  日本大学, 歯学部, 助手 (60214144)
岩成 進吉  日本大学, 歯学部, 助手 (30168588)
キーワードSecretory Component / Cytokine / LPS / Epithelial cell / Interleukin 6 / Interleukin 8 / Tumor necrosis factor / Transforming growth factor
研究概要

本年度は大腸癌由来上皮細胞株(HT-29)をSalmonella(S)minnesota由来のLPSで刺激し,第1にHT-29がどのようなサイトカインを産生するかをPCR法,Northernblot法およびELISA法を用いて検討した。その結果,検索したサイトカイン12種[interleukin(IL)-2,IL-3,IL-4,IL-5,IL-6,IL-7,IL-8,IL-10,TNF-α,IFN-γ,TGF-β1,PDGF]のうちIL-6,IL-8,TNF-α,TGF-β1の遺伝子の発現が認められた。このためNorthernblot法により経時的にこれらサイトカインの遺伝子発現を検討したところ,IL-8およびTGF-β1遺伝子発現はS. minnesota LPS刺激によりdose-およびtime-dependentにup-regulateされていることが明らかになった。またこのregulationはActinomycin DやCyclohexamideによりinhibitされ,polymyxin BによってもブロックされることからLPSのLipid A部分により調節されていると考えられた。
第2にHT-29は恒常的にSecretory component(SC)を発現している細胞株であるためSC遺伝子・蛋白の産生・調節にも検討を加えた。その結果,SC遺伝子・蛋白ともにdose-およびtime-dependentにregulateされていることが明らかになった。また,SC遺伝子の発現はサイトカインと同様にActinomycin D, Cyclohexamideによりinhibitされ,polymixin Bによってブロックされた。
以上のことからin vivoにおいても細菌由来のLPSにより腸管上皮細胞は種々のサイトカインの産生とSCのup-regulationが起こっているものと考えられた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] MORO ITARU et al.: "Expression of SC, IL-6 and TGF-β1 in epithelial cell lines." Adv. Exp. Med. Biol.371. 175-182 (1995)

  • [文献書誌] 福田正勝: "LPS刺激腸管上皮細胞株(HT-29)の産生するサイトカインおよびSecretory Component(SC)について" 日大歯学. 70. (in press) (1996)

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公開日: 1997-02-26   更新日: 2016-04-21  

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