研究分担者 |
渡辺 聡子 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (60250792)
浅沼 慎 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (80202589)
千葉 潤子 東北大学, 歯学部・附属病院, 助手 (50197620)
小澤 雄樹 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (90125518)
田浦 勝彦 東北大学, 歯学部・附属病院, 講師 (90005083)
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研究概要 |
平成8年度は,50人のボランティアからの毛髪の採取と,口腔内診査およびう蝕活動性試験を行った。 1.毛髪の採取とDNA精製 被検者から毛根を含む3本の毛髪を採取した。試料からのDNA抽出は,前年度で採用した陽イオン界面活性剤でなく,InstaGene Purification Matrix Buffer (Bio-Rad)を用いた。陽イオン界面活性剤は,DNAの回収率が低く,必要量のDNAを得るには,多数の毛髪を採取しなければならないことが判明したため,前年度で確立したDNA抽出法を使わず,新しく開発されたInstaGene Purification Matrix Bufferに変更した。フェノール,クロロホルムを用いないInstaGene Purification Matrix Bufferは,ボイルだけでPCR増幅過程において阻害となる細胞lysateを吸着するため,簡単にDNAを精製できるキットである。 2.口腔内診査とう蝕活動性試験 口腔内診査は,ミラーと深針を用いて行った。う蝕の検出基準は,平成7年に改正された日本学校歯科医会の基準に従った。すなわち,未処置歯(C),要観察歯(CO),処置歯,喪失歯,健全歯のいずれかに診断した。集計では,要観察歯は健全歯に分類した。 う蝕活動性試験は,すべての被検者にカリオスタット,ミューカウント,RDテスト,グルコースクリアランスの各試験を行った。
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