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1997 年度 実績報告書

矯正力の3次元成分の測定に基づく矯正シミュレータ

研究課題

研究課題/領域番号 07457505
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

宮入 裕夫  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 教授 (50013892)

研究分担者 福田 秀昭  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (50014163)
永井 正洋  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助手 (10013971)
高久田 和夫  東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (70108223)
キーワード歯科矯正 / 矯正力 / 歯牙移動 / 実験モデル / シミュレーション
研究概要

計画の最終年度である平成9年度は、前年度までに完成した歯牙移動装置と2軸力計および人工歯を組み合わせた計装化歯牙モデルを4個,さらに固定源となる臼歯部モデルを2個,計6個の歯牙モデルを組み合わせて,平均的歯列に配列して歯列モデルを完成させた.較正実験を行ったところ,製作した歯牙モデルにより,口蓋側方向の力と矢状面内のモーメントが十分な精度で測定できることが確かめられた.
矯正装置の発現する矯正力の測定実験においては、前歯の口蓋側移動を想定して歯牙モデルにブラケットを接着した後に角ワイヤを装着した.そして牽引力を負荷するとともに,歯牙の口蓋側移動,さらに歯牙の回転中心周りの回転を与えて,矯正装置により各歯牙に発現している矯正力がどのように変化するかを調べた.角ワイヤとしては,ブラケットのスロットとの間でほとんど遊びのない,太さ0.18インチのステンレスステ-ルワイヤ,およびやや細く多少の遊びのある0.16インチのステンレススチールワイヤを利用した.実験の結果,歯牙を人為的に移動させると,歯牙を初期の位置に復元しようとする力およびモーメントの矯正力が発現した.この矯正力は太いワイヤーの方が細いワイヤーよりも大きかった.また細いワイヤーを装着して歯牙に傾斜を与えた場合には,ある程度まで傾斜しないと矯正力が生じなかった.これはスロットとワイヤー間の遊びの効果と考えられる.このように,製作した矯正シミュレータの測定結果は妥当であり,十分有効に用いられると判断される.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 陳仔強, 高久田和夫, 宮入裕夫: "矯正シミュレータの開発" 歯科材料器械. 29. 165-165 (1997)

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公開日: 1999-03-15   更新日: 2016-04-21  

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