研究概要 |
ヒト・小臼歯の頬側エナメル質(2×3mm)20例を0.1M乳酸脱灰液(Ca3.0mM,P1.8mM,pH4.5)に2日間浸漬して,表層下脱灰エナメル質病変(100μm程度)を形成した。表層下脱灰エナメル質の形成には脱灰液量、液の交換期間等が影響を与えることから,100μmの脱灰病変になるように最適条件を事前に検討した。その結果から1試料当たり脱灰液を20mlとすること。液の交換は実施せずに,しかも攪拌をすることなく試料を脱灰液を静置しておくことで明瞭な表層下脱灰病変を形成することができた。現在は脱灰エナメル質を代替甘味料添加した人工唾液に相当する再石灰化液(Ca3.0mM,P1.8mM,F2ppm,pH7.0)ならびに無添加再石灰化液に10日間浸漬した。再石灰化実験終了後に,コンタクトマイクロラジオグラフを撮影し,ミネラル量に換算し,脱灰エナメル質の再石灰化程度を各種甘味料で比較検討中である。
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